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一人暮らしの部屋は冷えやすい上、冬は電気代が高くなる傾向がある。電気代を節約しながら上手に暖房器具を使う方法や、暖かく過ごしやすい物件選びのポイントを解説する。

暖房の費用を節約するには?一人暮らしでもできる簡単節約術

一人暮らしの部屋は冬になると冷えやすい物件も多く、暖房器具は必要不可欠。寒さが厳しい冬場はエアコン以外にも暖房器具を使ったり照明をつける時間が長かったりするため、どうしても光熱費が高くなりがちだ。昨今は電気代が高騰しているため、節約しながら暖かい部屋で過ごしたい。
そこで今回は、電気代を節約しながら上手に暖房器具を使う方法や、暖かく過ごしやすい物件選びのポイント見ていこう。

一人暮らしの1ヵ月あたりの光熱費の相場と電気代が高くなる原因

一人暮らしの光熱費は、水道代、ガス代、電気代それぞれ1ヵ月あたり3,000円前後が相場で、合計1万円程度が目安となる。
エアコンを使う時間が長い夏や暖房器具を使う冬場は電気代が高額になりがちで、特に寒い時期は1ヵ月あたりの光熱費が1万5,000~2万円程になってしまうケースもある。
また、テレワークが浸透した昨今は、在宅時間が長くなったことも電気代が高くなる原因のひとつだ。冬は暗くなるのも早いため照明を使う時間が長く、さらに電気代が高くなってしまう。

一人暮らしの暖房にかかる電気代を節約する方法

一人暮らしの光熱費の相場に対して自分の光熱費が高いと感じたら、節約効果のある暖房の使い方を実践したい。
ここからは、エアコンをはじめとした暖房の使い方のポイントや部屋を効率良く暖めるコツ、一人暮らしの物件選びのポイントなどを見ていこう。

エアコンの使い方を工夫する
多くの人が、冷房としてだけではなく暖房としてもエアコンを利用しているだろう。エアコンは下記のような使い方を実践すると、一人暮らしの部屋を効率良く暖められて節約効果が得られる。

フィルターをきれいに保つ
エアコンは使っているうちにフィルターにほこりが溜まり、暖かい空気を外に出しにくくなるため注意が必要だ。その結果、消費電力も上がり、電気代も高くなってしまう。フィルターはこまめに掃除して、きれいな状態を保とう。

風を下向きに設定する
暖気は冷気よりも上に行くため、エアコンなどの暖房から出る暖かい空気は部屋の上部に溜まりやすい。足元からの冷えを防ぐためにも、エアコンの風は下向きになるよう設定しよう。
床から天井まで暖気が行き渡って部屋全体が効率良く暖まるため、消費電力も抑えられて節約効果が得られるだろう。

自動運転モードにする
風量など、エアコンの設定をこまめに変更すると消費電力も上がってしまう。自動運転モードなら室内の温度に合わせた最適な風量で稼働できるため、余分な電力を使わずに済むだろう。

短時間の外出ならば、稼働させたままにする
エアコンは稼働させた直後に最も多く電力を消費するため、こまめにつけたり消したりすると電気代も高くついてしまう。エアコンは、設定温度に上げる、下げるまでが最も電気代がかかるからだ。短時間の外出であれば、稼働させたままの方が、電気代を節約できる。
また、ちょっとした外出時は、エアコンを自動運転に設定して稼働させたままのほうが節約につながることがあるため、こまめにオンオフしないようにしよう。

サーキュレーターを併用する
サーキュレーターを併用すれば、エアコンから出た暖かい空気を室内全体に循環させることができる。設定温度を低くしても部屋が暖まりやすいため、節約につながるだろう。
サーキュレーターはエアコンの対角線上に置いて、エアコンにサーキュレーターの風があたるようにするとより効果的だ。

エアコン以外の暖房器具を使い分ける
暖房器具はエアコン以外にもさまざまなものがあるが、次のようにコストが高いものと電気代を抑えて使いやすいものに分けられる。

・コストが高い暖房器具:オイルヒーター、石油ファンヒーター、ガスファンヒーターなど
・コストを抑えやすい暖房器具:こたつ、ホットカーペット、セラミックヒーターなど

一人暮らしの部屋でエアコンのほかにも暖房器具を導入するときは、この違いも踏まえて検討すると節約につながるだろう。

また、10年以上前のモデルなどの古い家電は、最新のものより消費電力が高い傾向がある。
初期費用はかかるが、古い暖房器具を新しいものに買い替えると、コストパフォーマンス良く使っていくことができるだろう。

断熱カーテンを使う
カーテンを断熱カーテンにすると、電気代をかけずに暖かい空気を外に逃がさない部屋づくりができる。冷気を遮断する効果もあるため、特に窓が大きい部屋や窓の多い部屋で検討したい。
断熱カーテンは、カーテンの裾と床のあいだになるべくすきまが生まれない、長く厚手のものを選ぼう。

電力会社の契約内容を見直す
電力会社の契約内容を見直すのも、電気代の節約方法のひとつ。必要以上に高いアンペアで契約している場合は、アンペアが低い契約に変更することで電気代を削減できるだろう。
ただし、使用電力に対して契約アンペアが低すぎると停電の原因となるため、アンペアには多少の余裕を持たせることも大切だ。
電力会社によっては、時間帯によって電気代がお得になるプランも用意しているため、電気をたくさん使う時間帯の電気代を抑えられるプランがないかチェックしてみよう。

効率良く暖房を使える賃貸物件を選ぶ
一人暮らしの物件は、寒い時期に暖かく過ごしやすい部屋を選ぶのもポイントだ。
注目したいのは、その物件が気密性と断熱性に優れる建物かどうか。気密性に優れるのは鉄筋コンクリート造の集合住宅で、木造物件よりも暖かく過ごしやすい。上下左右をほかの住戸で囲まれている部屋なら、より気密性が高いためおすすめだ。
さらに、断熱性に優れたガラスやサッシが使われていれば、より効率良く暖房で部屋を暖めることができるだろう。

冬を迎える前に一人暮らしの暖房の使い方を見直してみよう

一人暮らしの部屋の電気代を節約するには、いかに暖気器具の使い方を工夫して、効率良く部屋を暖められるかがポイント。余分な電力を消費しないように、暖房の使い方を見直してみよう。
併せて、断熱カーテンや加湿器を活用したり、電力会社との契約を見直したりすることでも、コストカットが期待できるだろう。

※この記事はREISM株式会社が運営するREISM Styleの記事を一部編集、転載しています。