伊紙、日本は「まだ夢を捨てない」 過去の戦績を紹介「“すべての道はクロアチアに通ず”だったが…」

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 イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』は4日、5日に行われるFIFAワールドカップカタール2022・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)の日本代表vsクロアチア代表戦について、過去の戦績を紹介した。

 初戦でドイツ代表を、最終節でスペイン代表をそれぞれ2−1と逆転で下し、グループEを首位で突破した日本代表は、5日24時にクロアチア代表とラウンド16で対戦する。『ガゼッタ・デロ・スポルト』は「ドイツ、スペインと同グループになりながらラウンド16に進出した脅威の日本は、まだ夢を捨てようとはしない。欧州の2大強豪に勝利したアジアの雄は、グループステージ最終節でベルギーを退けたクロアチアにも勝利したいところだ」と、日本代表がグループステージ突破に満足せず、さらに高みを目指していることを強調した。

 また、同紙は過去のW杯における日本代表とクロアチア代表の歩みについても触れた。両者のラウンド16での戦績は「歴史は日本に味方していない」とし、「日本はW杯のラウンド16で過去3回中3回負けている(2002年のトルコ戦、2010年のパラグアイ戦、2018年のベルギー戦)のに対し、クロアチアは1998年のルーマニア戦、2018年のデンマーク戦(PK 3−2)と常に勝っている」と、結果のうえではクロアチア代表が優位に立っているとした。

 さらに、同紙はW杯での日本代表とクロアチア代表の直接対決にも言及。「日本は過去に2回、W杯のグループステージでクロアチアと対戦しているが、1998年は0−1、2006年は0−0と一度もゴールネットを揺らしたことがない」と、過去の戦績を伝えている。

『ガゼッタ・デロ・スポルト』は「“すべての道はクロアチアに通ず”という過去があるものの、今の日本には気をつけるべきだ」と主張。ボールポゼッション率が低くとも、日本代表がドイツ代表とスペイン代表を撃破した点をポイントに挙げた。また「クロアチアはグループステージの3試合中2試合(モロッコ戦、ベルギー戦)で無得点だっただけに、ズラトコ・ダリッチ監督のチームにとって日本から得点するのは簡単ではないだろう」と分析している。