40代の整う暮らし。薬の収納をあえて「キッチンと下駄箱」に分けている理由
家事は毎日のことだから、なるべく負担を減らしたいものです。「ものの置き場所を少し変えるだけで、意外と家事ラクにつながるんですよ」と話すのは、整理収納コンサルタントの須藤昌子さん。ご自宅の収納を見せていただきながら、詳しく伺いました。
整理収納は、ものを「使う場所」と「収納場所」をなるべく近くにするのがよいというのが黄金ルール。お片づけのプロである須藤さんもこの鉄則に従ってご自宅を整理していますが、周囲に「うちと違う!」とよく言われる収納があるそうです。それが薬箱。
「みなさんは薬箱をどこに置いていますか? 通常は、家族が長い時間過ごすリビングに収納するのではないでしょうか。じつは、わが家は違うんです」
飲み薬には水が必要。だからキッチン横パントリーが便利
須藤さんのお宅では、薬箱をパントリーとシュークローゼットの2か所に分けて収納しているそう。
パントリーは、キッチンの奥に設置されています。ここには食品ストックのほか日用品が収納されていますが、薬箱もそのひとつ。
●イケアの収納ボックスが薬箱にぴったり。置くのはパントリー
「薬を飲むときはキッチンで水を汲むことになるので、リビングよりパントリーに置く方が便利。絆創膏や体温計も一緒にここに置いています。使っているのはIKEAの収納ボックス、VARIERAです」
100円ショップのボックスやブックエンド、仕切りを使ってボックス内の空間を区切りました。
●すぐに使わない薬ストックはシュークローゼットへ
パントリーのボックスに収納しているのは、「よく使うもの」を「少しだけ」。風邪薬やばんそうこうのストックは別の場所に保管しています。
「シュークローゼットに薬ストックの置き場所をつくりました。分けているのは、パントリーのスペースを圧迫しないため」
「パントリーには今使う分が少しだけあればいいし、ストックを別にするほうがコンパクトで取り出しやすくなっています」と須藤さんは言います。
●自分の「ラク」を突きつめた収納テクで、日々の面倒くささが軽減された
須藤さんによれば、どこに置けば使いやすいかは人それぞれ。
「私は一軍の薬類とストックを分けましたが、補充が面倒、ストック量の把握がしにくいと思うなら1か所にまとめるほうがいいかもしれません。自分はなにが面倒に感じるのか、そのポイントを探っていけば、収納場所や収納方法もおのずと定まってくるのではないでしょうか」
40代のラク家事は収納本や目先のテクニックに惑わされず、自分に合った収納を考えることが大切だと言えそうですね。