40代、肌寒い時季の「はおりもの」なに着る?かぶりがち定番アイテムの正解コーデ
人気スタイリストの山本あきこさんの人気連載。「もしかしてファッション以前?」という素朴な疑問から、「この服のスタイリングはどうしたらいい?」という現実的な着こなしまで、大人の女性の「それ、あるある!」というおしゃれのお悩みにお答えしていきます。
アウターはベーシック派!でもそれはそれで「かぶりがち」!?
10月も半ばを過ぎると、肌寒い日が増えてきますね。そんなとき活躍するのが薄いコートやブルゾンなどの「軽アウター」。もう大人なので、流行りものというよりはベーシックで長く使えるものを…という基準でアイテムを選んでみたものの、それはそれでまた問題が!? さっそく見ていきましょう!
●みんなもってるトレンチコートやマウンテンパーカ、どう差をつける?
ああ〜、この感じわかります(笑)。トレンチコートとか、マウンテンパーカみたいなベーシックで着やすいものって、つまりはみんなも着やすいものだから、どうしてもかぶってしまうんですよね。そうなると、少しでもおしゃれに着て、自分のものにしたい…。そこで今回は、そんなベーシックな軽アウターの着こなしについてお話していきます!
●かぶりがちアイテムは、今年らしさと大人っぽさを意識して!
ポイント(1) トレンチコートは「重心は下」で今っぽいバランスに!
みんながもっているアイテムでどう差をつけるか…まずはトレンチコートについて。
もし今から買う、という方なら、選び方が大切! 「長め丈」か「短め丈」(お尻が隠れる丈まで)、どちらかに振りきると今どき感がアップします。1番難しいのは、「膝丈前後」の中途半端な長さのもの。
「でも、手もちはそういう長さです…(泣)」という方も、着こなしを気をつければ大丈夫! どうするかというと、「とにかく下の方にボリュームを持たせる!」。スカートをくるぶし丈にする、また、スキニーパンツではなく太めのパンツを選ぶ、などの方法で重心が低くなるようにスタイリングすれば、今年らしいバランスになります。
ポイント(2) マウンテンパーカはモノトーンでキレイめに着る!
マウンテンパーカはアイテム自体がカジュアルなので、大人が街中で着る場合は「いかにキレイに、スマートに着るか」がおしゃれ見えのコツ。というのも、気をつけないと「山登りルック」に見えてしまうから。
「なんとなく合いそう」という理由で、スニーカーやチェック柄のシャツなどを合わせたり、「可愛らしいから」とカラフルなアイテムを合わせてしまうと、山登り感が加速してしまいます。
もちろん、山登りならそれでいいのですが、マウンテンパーカをおしゃれに着るには、少し違うアプローチがおすすめ。まずマウンテンパーカ自体、「黒」か「ネイビーなどの濃い色」を選ぶこと。さらにコーディネートは色数を2色くらいに絞るか、ワントーンで着こなすことで、街っぽさや、40代にふさわしい品のよさが演出できます。
いちばん手取り早いのは「スカートを合わせること」。それだけでアウトドア感が薄れますし、大人にふさわしい女性らしさが演出できます。
●トレンチコートとマウンテンパーカーの正解コーディネートはコレ!
左は、「バランス重め」にスタイリングしたトレンチコートの例。コート自体長め、さらにパンツも太めのものを選んでカッコよく着こなしています。さらに、大ぶりなネックレスをプラスすると40代以上にふさわしい上品さも出せるのでおすすめです。
右は、マウンテンパーカにロングスカートを合わせ、キレイめに着こなしました。マウンテンパーカ以外はキレイめアイテムを合わせているのがポイントです。足元もスニーカーではなく、ヒールのあるブーツで「山登り感」を払拭! 都会的な着こなしになっています。
●「ボリュームは下に!」が合言葉
私が実際にトレンチコートを着てみたスタイリングはこちら。トレンチ自体の丈は長めに、パンツはデニムであっても太めのシルエットを選んで、足元の方にボリュームをもたせています。こんな着こなしのときは、トップスをコンパクトにまとめたり、顔まわりすっきりさせたりすると、全身のバランスがアップ! ボリュームのあるシルエットもすっきり着こなすことができますよ。
まだまだ気温が定まらない今、「軽アウター」で体温を調節しつつ、秋ならではのおしゃれを楽しんでみてください。それでは、またお会いしましょう!