年齢を重ねると、体力的に普段の家事が大変になってくることも。なかでも毎日使うトイレは、「ピカピカに掃除しなくては」と考えてしまっている人も多いのではないでしょうか? ここでは、現在50代、築50年越えの団地でのひとり暮らしを楽しんでいるというブロガーのきんのさんに、トイレで必要なかったものや、疲れないトイレ掃除ルーティンを教えてもらいました。

50代、「そこそこキレイ」を保つトイレ掃除ルーティン

築50年越えの団地をリノベーションして住んでいます。お気楽なひとり暮らしですが、フルタイム仕事、親の介護と日々の雑事で忙しく、更年期症状もあり、思うように家事ができません。

【写真】普段愛用する「ラクする」掃除グッズ

そうなると、つい後回しになるのが掃除です。休日にまとめてやるつもりでいても、いざ休日になるとゆっくり休みたい。先のばしで汚れが蓄積した結果、余計に掃除に時間がかかるという悪循環を繰り返し、たどり着いたのは「そこそこキレイ」なお掃除ルーティン。

毎日使うトイレ、ここが汚いと衛生面、精神面ともに悪影響が出そうです。団地のトイレは狭い、暗い、カビ臭いのイメージがありますが、リノベーションで広く明るくできました。ただ、カビ問題だけはどうにもならなかったため、マメに換気をすることでカビの発生を抑えるようにしていますが、今のところ問題はありません。

住んで分かったことですが、古い団地では流せるお掃除クリーナーの類が使えません。流すと、配管づまりの原因になります。

こうした団地トイレならではの問題に対応しつつ、掃除が苦手な私がやっている「ピカピカ」「完璧」を目指さない、最低限の清潔さを保てればよしとする「そこそこキレイ」なトイレ掃除ルーティンをご紹介します。

 

掃除がラクになる!トイレに「なくていいもの」3つ

以下の3つのものをトイレに置かないことで、お掃除のハードルが下がりました。「ものが少ない」「妨げになるものがない」とお掃除がしやすく、時短につながります。

・トイレマット
・トイレブラシ
・ミニゴミ箱

 

●トイレマットを置かない理由

定期的に別洗いで洗濯するのが面倒でした。「マットは本当に必要?」と考えた結果、必要性をそれほど感じず、汚れたらすぐ床掃除できるから「ない方が清潔」と思いやめました。洗濯不要、マットの在庫を持つ必要もなく、時間もお金も節約できました。

 

●トイレブラシを置かない理由

使い終わったブラシを洗浄するのが面倒でした。キレイに洗ったつもりでも雑菌は多く残っているので、ブラシ自体がカビの発生源になることもありました。「ブラシは必須なのか?」と疑問に感じ、掃除方法を試行錯誤し置かないことにしました。

 

●トイレ用ミニゴミ箱を置かない理由

自分がトイレで出したゴミはその都度、メインのゴミ箱に入れるので必要なし。なんとなくお客さま用においてましたが、頻繁に来客はないため、お客さまが来たときに簡易ゴミ箱をおけばいいと気づきました。ゴミ箱自体の掃除が不要になり、時短になりました。

 

わが家のトイレ掃除グッズ&ルーティン

私が普段、2日に1回のトイレ掃除に使っているグッズです。

(1)手袋(使い捨てタイプを使用)
(2)ミニワイパー
(3)塩素系洗剤(筆者はドメストを希釈して使用)
(4)重曹(希釈して使用)
(5)ウエス(ボロ布)

気が向いたときに掃除できるよう、メインの掃除グッズはトイレ内に置いています。

●日々のトイレ掃除は1〜2分。「ブラシ不要」で「かけて」「流す」だけ

2日に1回、塩素系洗剤(ドメスト)を希釈したものを便器にスプレーし、1〜2分後トイレットペーパーでふいて流すだけで完了。便座裏の尿などのこびりついた汚れも、スプレーしてしばらくおくだけでスルッとふき取れます。

塩素系漂白剤、塩素系カビ取り剤は、クエン酸などの酸性のものと混ぜると有毒ガスが発生するので、絶対に同時に使用しないでください。塩素系の洗剤を使用する場合にはゴム手袋をして、必ず換気を行うようにしましょう。希釈する場合は商品の説明書の分量に従ってください

●週1回10分で「そこそこ」掃除

日々の掃除で便器内の黒ずみや黄ばみは防止できていますが、便器外側、床、壁の汚れが気になります。放置すると汚れが蓄積し、悪臭の元になるので簡単にお掃除しています。

ウエス(ボロ布)に重曹スプレーを吹きつけ、便器のフタや便座、壁面、便器外側、床をふき掃除します。壁面、床の汚れは主に尿の飛び散りとホコリですが、女性&おひとり様ならそれほど汚れないので、ふくだけで「そこそこキレイ」を保てます。

重曹スプレーは壁や床の目立たないところで試し、問題がないことを確認してから使用してください。壁や床の変色の原因となってしまう場合があります。

 

●床掃除にはミニワイパーが便利

50代になり、屈んだりひざをついての掃除が辛くなりました。

床掃除では、クイックルワイパーを愛用しています。トイレは小さめヘッドのミニワイパーがとても便利です。ヘッドのくびれが便器の際にフィットして掃除がしやすい。壁面などの掃除で使用したウエスを挟んで、立ったまま床掃除しています。

 

●月1回程度、部分掃除

便器の細い溝や、ウォシュレットなどの汚れが気になるときに、部分掃除をしています。普段の掃除では落としきれない便器の汚れは、ドメスト原液やトイレ用消しゴムを使用して掃除することもあります。

 

・たまに使用するお掃除グッズ

(1)塩素系洗剤(ドメスト・原液)
(2)ウォシュレット用洗浄液
(3)汚れ落とし消しゴム
(4)古い歯ブラシ

この掃除でも手袋やウエス(ボロ布)を使用しますが、その都度捨てるので洗う手間もなくラクです。

 

●おひとり様のお掃除は、そこそこキレイで十分!?

「本当にキレイになるの?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、そもそも掃除が苦手な私、完璧は目指していません。「ラク」「時短」「ストレスフリー」で「そこそこキレイ」を保てるならOK。

お掃除が苦手なら「どのレベルで自分は満足できるのか」の基準を見つけて、ハードルを下げてみるのもアリなのではないでしょうか。