「御堂筋の側道廃止」長堀通まで拡大へ 交通影響を検証し「歩道空間化」へ着手
すでになんば〜道頓堀が歩道空間に置き換えられています。
まずは東側から整備へ
御堂筋の歩行者空間整備イメージ(画像:大阪市)。
大阪市は2022年8月26日(金)、御堂筋の側道部分について、道頓堀橋北詰から新橋交差点(長堀通)までの約600mの区間を両側とも閉鎖すると発表しました。閉鎖時期は10月4日から。
大阪市は2019年に「御堂筋将来ビジョン」を制定。まず2025年の大阪万博開催までに、側道部分の歩行者空間化を実施し、そのあと2037年を目標に「御堂筋全体を歩行者空間化」する計画を進めています。
側道の歩行者空間化工事は、2021年度までに難波交差点(千日前通)から道頓堀橋北詰までが実施済み。今回、さらに北へ事業が進められることとなります。
側道を閉鎖した後、まずは約1か月半、交通への影響を検証します。それをふまえ、まずは東側の歩道化を進めます。東側の整備中、西側の側道はいったん開放されるとのことです。
側道が担っていたバス・タクシー乗り場と荷さばきスペースの機能は、本線上に設けられる切り欠き部に移設。本線と側道の間に植えられているイチョウ並木はそのまま残されるほか、旧側道部の地中は舗装の厚みが減るため、並木の根がのびのびと生育できる環境となります。
道路法上の手続きとしては、2021年2月に淀屋橋交差点〜難波西口交差点間が歩行者利便増進道路、別名「ほこみち」に指定。「ほこみち」の指定は神戸市、姫路市とともに全国初の事例でした。「ほこみち」に指定された道路は、道路空間を管理者以外が物やイベントで占用する際の認定基準が一部緩和され、「賑わいのある道路空間」を実現しやすくなります。