JR四国、翌23年春から運賃値上げへ 初乗り170→190円 一部の特急料金も
2020年度は8線区すべての区間が赤字でしたね…。
値上げは約27年ぶり
JR予讃線(乗りものニュース編集部撮影)。
JR四国は、翌2023年春から普通および定期旅客運賃、一部の特急料金を改定するため、2022年8月26日(金)、国土交通大臣宛てに認可申請を行いました。これにより初乗り(大人)は現行の170円から190円となり、実質の値上げとなります。
改定率は平均12.82%(運賃および料金)。内訳は、定期外12.51%、通勤定期28.14%、通学定期22.43%、特急など料金5.13%です。改定に伴う増収は年間20億円程度を見込んでいます。
例えば松山駅から高松駅まで特急「いしづち」の指定席を利用すると、運賃は現行の3560円から3960円になりますが、料金は据え置きです。一方、今治駅まで特急「しおかぜ」の自由席を利用した場合は、運賃は現行の970円から1080円に、料金は現行の530円から760円になります。
JR四国が運賃を改定するのは、消費税率引き上げに伴う改定を除き1996(平成8)年1月以来、約27年ぶり。少子高齢化や人口減少、高規格道路網の整備、テレワークの普及などにより鉄道利用が減少し、経営努力のみでは減収を補うのは困難とのことです。
JR四国は「将来にわたって四国各県の主要都市間と本州四国間を結ぶ広域の鉄道ネットワークを担い、基幹的公共輸送機関としての社会的使命を果たすため、鉄道事業において引き続き健全な経営が図れるよう当社の最大限の経営努力を前提とし、関係者からの支援とともにお客様にもご負担をお願いしたい」としています。