奥羽本線の長期寸断をうけての措置です。

23日から開始


北海道への貨物輸送の一部が貨物船経由に(恵 知仁撮影)。

 8月3日から続く大雨の影響で、JR奥羽本線では大館周辺で被災し運休中。これに伴い、秋田県〜青森県の鉄道貨物の「日本海ルート」も寸断が続いています。
 
 この事態をうけ、JR貨物は、23日から一部区間で船により荷物を輸送する「船舶代行」を開始しました。

 船舶代行の区間は、秋田港から、北海道の石狩湾新港までの1航路。石狩湾新港は札幌駅から北北西に約15kmの位置にある国際貿易港です。国土交通省が選定した43か所の「重点港湾」のひとつで、年間約1600隻が入港し、約30万トンのコンテナが取り扱われています。

 23日からはじまった船舶代行の輸送量は、1日あたり片道で5tコンテナ80個。1便あたり400tが輸送予定です。貨物ターミナルから港まではトラックで輸送されます。

 JR貨物の発表では、日本海ルートの貨物コンテナ輸送は、以下の計画で実施しているとのことです。
・関西(百済・吹田)〜秋田:列車輸送(20両、100個)
・秋田〜札幌:船舶代行(片道80個)
・秋田〜東青森:秋田〜大館でトラック輸送(片道最大5個)、大館〜東青森で列車輸送(11両、55個)
・秋田〜仙台:トラック輸送(片道最大5個)、列車輸送(東青森経由、上記と同じ便)