欧州車? ポルテ? いやファンカーゴだ! 新型シエンタに思い出よぎる人続出
新型「シエンタ」が発売になりました。そのルックスに、「何かに似ている」という反応を示す人が続出しています。なかでも目立つのが「ファンカーゴ」という意見です。
欧州車っぽい? いやトヨタらしい?
トヨタのコンパクトミニバン、新型「シエンタ」が2022年8月23日に発売となりました。7年前に出た先代のスタイリングを踏襲しつつも、四角い部分と丸い部分を組み合わせたという「シカクマル」シルエットが特徴。SNS上では、フロントは「ポルテ」、リアは初代シエンタを彷彿とさせるという感想も見られます。
新型シエンタ(画像:トヨタ)。
もう一つの大きな特徴は前扉から後扉にかけての側面下部に配置された樹脂製のサイドプロテクションモールでしょう。これは最近の欧州車で見られ、「パンダ4×4(フィアット)とC4カクタス(シトロエン)、ベルランゴ(シトロエン)を感じる」といった意見もあります。
新旧さまざまなクルマを思い出す人がいるなか、特に多くの人が挙げている車種のひとつが「ファンカーゴ」です。「リアは何回見てもファンカーゴ」「実質新型ファンカーゴでは」という人も。
ファンカーゴは1999年発売。初代「ヴィッツ」をベースに車室を伸ばしたモデルです。同じプラットフォームで箱型ボディだった「bB」に対し、こちらは欧州を意識した抑揚あるボディで、欧州では“ヤリス(当時ヴィッツの欧州名)のバン”を意味する「ヤリスヴァーソ」として販売されました。同時期に出ていたルノーの初代「カングー」と比較されることもあります。
当時は日産「キューブ」など、コンパクトカーをベースにしたハイトワゴンとも呼べる車種が増えていた頃で、ファンカーゴはトヨタにおけるその先駆けのひとつ。こうした流れから、2003年発売の初代シエンタのように、5ナンバーサイズのコンパクトカーながら3列シートを備えたモデルも生まれていきました。
初代シエンタを飛び越えて、ハイト系コンパクトカーの黎明期までを思いだす人も多い新型シエンタ。ライバルであるホンダ「フリード」が今後どう出るかも注目されます。