睡眠中に足がつるのはなぜ?「こむら返り」防止につながる食べ物も紹介

写真拡大

 睡眠中に足がつって目が覚める。スポーツの最中に足がつるー。

 こんな経験はありませんか?

【関連記事】「こむら返り」は体からの危険信号

 一見、単なる「足のつり」かもしれませんが、実は様々な要因があり、時には何らかの病気の予兆となっている場合もあります。

 今回は株式会社ウェルネス代表取締役で総合診療医でもある中田航太郎先生より、こむら返りについて、全4回に分けてご紹介。

 第2回では、水分不足との関係、予防に効果的な栄養素についてご紹介します。

Q:よく、足がつるのは「水分不足」といいますが、水分補給の他に、こむら返り予防に効果的な栄養素があれば教えてください。

A:脱水の他に、ミネラルのバランスが崩れることによってこむら返りが起こることも考えられています。具体的にはカリウムやカルシウム、あるいはそれらを調整しているマグネシウムの不足が影響しているケースもあります。

カリウムを適切に補うためには、野菜や果物、たとえばアボカドやほうれん草、ブロッコリー、バナナなどの食材を意識的にとるということは大切ですね。ただし、腎臓が悪い人はカリウムを取りすぎると高カリウム血症を起こすことがあるため、注意が必要です。高カリウム血症を起こすと、最悪の場合心臓が止まってしまうこともあります。

また、腎臓が悪い方はマグネシウムの取りすぎにも注意する必要があります。

 腎臓の機能が悪いと指摘されている方は、ぜひ一度かかりつけ医に相談してみてください。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

中田 航太郎(なかだ・こうたろう)

東京医科歯科大学医学部卒業後、救急総合診療医。病気が進行するまで病院を訪れない患者と多数触れ合う中で予防医療の重要性を痛感し、2018年に株式会社ウェルネスを創業。パーソナルドクターサービスを展開し、自身も150名以上の経営者・芸能人の健康マネジメントを行う。著書に『医師が教える内臓疲労回復』など。