宇都宮市に本社を置くバス会社、関東自動車などを傘下にもつみちのりホールディングスは脱炭素社会の実現に向けて路線バスに電気バスを本格導入する国内初の大規模な事業に乗り出します。

9日、会見を開いたみちのりホールディングスは来年度から電気バスを合わせて218台導入します。この実証事業は脱炭素社会に向けて政府が2兆円をかける「グリーンイノベーション基金事業」の一環として行われるものです。

太陽光など地域の再生可能エネルギーを最大限活用しながら東京電力ホールディングスとエネルギーの管理システムを開発します。最適なタイミングで運行に必要な量の電気をバスに充電することで大容量の蓄電池が不要となり、コスト削減につながるメリットもあります。

関東自動車は2030年度までに保有する大型バスのほぼ全てに当たる158台の電気バスを導入します。宇都宮エリアという都市単位でのこれだけの大規模な導入は全国で初めてで、将来的には路線バス全てを電気バスにしたいということです。