奥日光湯元の日光山温泉寺と湯ノ湖畔で8日、5年ぶりに採燈大護摩供が行われ、夏山登山の安全やコロナ禍の終息を祈願しました。

この行事は、日光連山で修行を積んだ山伏が修行の最終日に、中禅寺で護摩をたいたことに由来するもので、毎年8月8日に開催されています。

しかし大雨や新型コロナの影響で中止が相次ぎ、今年は5年ぶりの開催となりました。

温泉寺の本堂での法要の後、山伏姿の僧侶たちは、ほら貝を吹きながら、湯ノ湖畔に設けられた結界の中へ向かいます。

そして古くから伝わる剣や斧、それに弓などを使って、修業のさまたげとなる魔を払う作法を行った後護摩壇に点火しました。

白い煙が立ち込める中、僧侶たちは経を唱えながら、札を投げ入れました。

参拝した人たちは、家内安全や無病息災などを願って、手を合わせていました。