奥日光、二荒山神社中宮祠の最大の祭り、「男体山登拝大祭」の最終日の7日、国宝の刀の再現作が奉納されました。

 

男体山登拝祭は、日光を開いた勝道上人が、今から1200年以上前に男体山を踏破して以降、続けられているとされています。

 

7日は、地元の自治会や氏子会の代表など、およそ20人が参列し今年の登拝祭の終了を奉告する神事を行い、国宝の刀の再現作が奉納されました。

 

国宝「小太刀 来国俊」は、日光二荒山神社に伝わる国宝の刀で、現在は国立博物館で展示されています。60センチに満たない小ぶりの太刀で、中世日本の刀の中で最高峰ともいわれ、日本刀の名品として伝えられています。

 

今回は刀匠、宮入法廣氏がこの刀を再現、男体山頂鎮座1240年、御本殿造営400年を記念して奉納されました。刃の長はおよそ54.8センチ、姿、地鉄、刃文は原作の品格に迫る作りとなっています。