岸田総理大臣は、核兵器禁止条約は「核なき世界を目指す出口」だとして、あらためて現時点での参加には否定的な考えを示しました。

広島県被団協・箕牧智之理事長

「オーストリアで開催された条約の締約国会議にオブザーバー参加もされなかったことに私たち被爆者は落胆しております。その理由を説明してください。」

岸田総理大臣

「核兵器のない世界に向けての出口に当たる大変重要な条約であると私も強く認識。核兵器国をかえないと対応を変えさせないと現実は変わらない。」

岸田総理は式典後に開かれた「被爆者代表から要望を聞く会」に出席し、核兵器禁止条約は重要な条約であるという認識を示しましたが、現時点での参加については否定的な考えを示しました。一方、核保有国を変えるためNPT体制の維持強化を目指す考えを示しました。

核兵器禁止条約については広島市の松井市長も平和宣言で、一刻も早く締約国となり核廃絶の動きを後押しするよう求めました。