レッズ傘下チャダヌーガのエリー・デラクルーズ【写真:Getty Images】

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レッズ傘下2Aデラクルーズが記録、トップカテゴリーのMLB最長を上回る

 米大リーグのマイナーで衝撃の512フィート(約156メートル)弾が誕生した。2Aで記録された落下地点不明の一発の瞬間を球団公式ツイッターが紹介。「未来のスターだ」「これはたまげた」とファンから驚きの声が上がっている。

 怪物スタントンを超える一発は28日(日本時間29日)に行われた2Aの試合で生まれた。レッズ傘下チャダヌーガの2番、左打者のエリー・デラクルーズ内野手はエンゼルス傘下トラッシュパンダズ戦の初回、右投手の緩い変化球を完璧に捉えた。ライト方向にすっ飛んでいった打球に、ネット裏から撮影していたカメラは追うことすらできず。“落下地点不明”の衝撃弾となった。

「このトッププロスペクトのマンモス弾が消え去った」と報じたMLB公式サイトによると、今季21号の推定飛距離は512フィート(約156メートル)。スタットキャストが計測を始めた2015年以降、最高カテゴリーのMLBで500フィート超えの本塁打は2本のみ。2019年のレンジャーズ(当時)ノマー・マザラの505フィート(約153.9メートル)、2016年にマーリンズ(当時)ジャンカルロ・スタントンの504フィート(約153.6メートル)で、それらを上回った。

 メジャーリーグ全体では、ダイヤモンドバックス傘下2Aソッドプードルズのレアンドロ・セデーニョが今月16日(同17日)に放った本塁打の527フィート(約161メートル)が最長飛距離とされるが、それにしても驚異であることに変わりはない。

 球団公式ツイッターが紹介した映像には「マジかよ」「未来のスターだ」「おぉぉ!」「特別な選手だ」「これはたまげた」「限界なしだね」「ちょっと待って」「球界最高のプロスペクトだ」と驚きの声が寄せられた。

 デラクルーズはドミニカ共和国出身で右投げ両打ちの20歳。「MLBパイプライン」ではレッズ2位、全体50位に挙がる有望株だ。遊撃手もこなし、高い身体能力で将来が嘱望されている。日本人からすれば、まだ無名かもしれないが、今から注目しておいて損はない存在だ。

(THE ANSWER編集部)