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 20日、全国公営競馬主催者協議会、特別区競馬組合、兵庫県競馬組合、日本中央競馬会、地方競馬全国協会による合同記者会見が都内で行われ、中央競馬と地方競馬がタッグを組み、新たな3歳ダートクラシック三冠レースの誕生を発表した。

合同記者会見の写真はこちらから三冠ボーナス8000万円

 ダートクラシック三冠に設定されたのは、羽田盃(4月下旬・5000万円)、東京ダービー(6月上旬・1億円)、ジャパンダートダービー(名称変更・10月上旬・7000万円)の3レースとなり、全て大井競馬場での実施と発表された。また、三冠レース全てに優勝した馬を対象にボーナス8000万円(1着賞金と全て合わせると3億円)の交付も設定され、JRA馬、地方馬の出走枠等の整備はこれから進められていく。

 2020年にダートグレード競走改善研究会が立ち上げられ、検討を重ねてきたといい、全日本的な競走体系の整備には至っておらず、ダート適性馬の目標となるレース不足改善に着手、3歳ダート三冠競走の創設、2.3歳ダート短距離路線の整備、既存ダートグレード競走の統括的な見直しを改善点の骨子として検討がなされた。

 会見に出席した特別区競馬組合の桑野俊郎事務局長は「現状、ジャパンダートダービーについては、ダービーシリーズで勝ち上がった各地のダービー馬が一堂に会することをコンセプトの一つとして実施していますが、近年は地元のダービーが最終目標となってしまい、出走しないことが多くなっている現状。この現状を踏まえて3歳ダート路線において、チャンピオンを明確に選抜出来るような、JRA芝クラシック三冠に匹敵する、全日本的な視野で検討された競走体系が必要だと考えた」と話した。

 新たな競走体系の発表、運用のスケジュールは以下の通り。2歳、3歳のレース体系を見直し、出走枠やレース体系などを細かく整備し実施していくとのこと。

2022年11月 新しい競走体系を発表
2023年   2歳認定競走、ダートグレード競走体系の開始
2024年   3歳認定競走、ダートグレード競走体系の開始