ソフトバンクが5G SAをスマホでも利用可能に!対応機種はまずはXperia 5 III A103SOとAQUOS wish A104SH

ソフトバンクがスタンドアローン(Stand Alone)方式(以下、SA)による5G(第5世代移動通信システム)の商用サービス(以下、5G SA)の提供を2022年3月29日(火)よりスマートフォン(スマホ)にも拡大していたことが明らかになりました。対応機種は順次拡大していくとのこと。

まずは携帯電話サービス「Y!mobile」にて販売している5G対応エントリースマホ「AQUOS wish(型番:A104SH)」(シャープ製)にて3月29日より、携帯電話サービス「SoftBank」にて販売している5G対応フラッグシップスマホ「Xperia 5 III(型番:A103SO)」(ソニー製)にて2022年5月31日(火)より利用できるとのこと。

ただし、AQUOS wish A104SHでは5G SAに対応したeSIMで利用することで必要で、5G SA対応eSIMは3月29日よりオンラインで新規契約または機種変更でeSIMを選択してAQUOS wish A104SHに設定します。現在、5G SA対応eSIMの受付は店頭では非対応だとのこと。一方、Xperia 5III A103SOで利用する場合にも今年2月に提供開始しているAndroid 12へのOSバージョンアップを含むソフトウェア更新を適用し、ビルド番号「61.1.E.0.341」以降にしておく必要があります。

さらにXperia 5III A103SOではSIMカードも5G SAに対応したUSIMカード(5G-USIMnano/ZTWHT1)が必要で、5月30日(月)以前にXperia 5 III A103SOを購入した場合は5G SAに対応したUSIMカードへの交換が必要となります。交換は「ソフトバンクショップ」または公式Webストア「ソフトバンクオンラインショップ」にて無償で行えます。

なお、Xperia 5 III A103SOにおいて5G SAに対応したUSIMカードへの交換後は5G SAに対応しないUSIMカードへの再交換はできないとのことなのでご注意ください。また5月31日以降に契約した場合には5G SAに対応したUSIMカードが提供されているということです。


5Gは従来の4Gコア設備と5G基地局を組み合わせたシステム構成のノンスタンドアローン(Non Stand Alone)方式(以下、5G NSA)と、新たな5G専用コア設備と5G基地局を組み合わせた5G SAがあり、ソフトバンクでは2020年3月に5Gの商用サービスを開始しましたが、当初は5G NSAで提供していました。

その後、2021年10月に5G SAによる商用サービスを日本国内で初めて提供開始していましたが、5G SAに対応したホームルーター「Airターミナル5」のみが対応していました。今回、5G SAによる商用サービスの対応製品がスマホにも拡大され、まずはAQUOS wish A104SHやXperia 5 III A103SOで利用できるようになっています。5G SAの提供エリアについてはエリアマップ( https://www.softbank.jp/mobile/network/area/map/?device_type=xperia5m3 )にて確認するように案内されています。


5G SAの最大の特長はネットワークスライシングや企業のニーズに合わせてカスタマイズしたネットワークサービスであるプライベート5Gなどの高度な技術をベースにした通信機能を提供できることにあるとのこと。また5G SAはコンテナをベースとしたアプリケーションがクラウド基盤上で稼働することによって迅速な容量拡張や新サービスの提供が可能となるとのこと。

さらにネットワークスライシングは1つのネットワークを仮想的に分割(スライス)する技術で、スライスされたネットワークは高速大容量のデータダウンロード、自動運転に必要な低遅延、複数デバイスでの多接続など、異なるさまざまな要件に合わせて構築されることで最適化されたネットワークを実現します。なお、コンテナは1つのOS上に複数の独立空間を形成し、そこでそれぞれアプリケーションを動かすことができるようにする技術です。

スマホでも5G SAが利用できるようになりましたが、現時点では音声通話を5Gで行う「VoNR」には対応せず、5G SAネットワークに接続している場合でも音声通話をするときにはEPSフォールバックによって自動的に4Gネットワークに切り替えて「VoLTE」で音声通話をするようになっており、ソフトバンクでは将来的にはVoNRを提供する予定だとしています。

またソフトバンクでは5G SAを利用する場合にはAQUOS wish A104SHおよびXperia 5 III A103SOともに5G SAに対応した基地局のエリア内にいる際に「紛失ケータイ捜索サービス」において「最後に通信を行った位置」の取得可能な範囲が狭くなったり、精度が悪くなる場合があるとしています。

記事執筆:memn0ck


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