銀座界隈の鮨ツウたちから注目を集め、連日賑わいを見せる名店がある。

場所は八丁堀駅から徒歩3分、喧騒とは無縁の静かな路地。

日本酒を片手にしっぽりと鮨に没頭でき、訪れた大人たちの満足度が桁違いに高い一軒だ!



※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。


大人の男女こそ満足できる、華やかで優しい江戸前鮨

この日の「中トロ」は、宮城県塩釜で採れた本まぐろ。こちらのユニークな佇まいは、"鞍掛け"という握り方だ。香り高い"血合いぎし"という部位を使用していて、濃厚な旨みをダイレクトに楽しめる


銀座にも程近いビジネス街、八丁堀の静かな路地に店を構えるこちらのお店。

御影石のカウンターがモダンな趣を醸し出す空間で供せられるのは、見た目も華やかな握りを主体にしたコースだ。

それも「味はもちろんですが、見た目も大切。美しい握りを食べてほしい」という、ここ『鮨うめざわ』の店主・梅澤直幸さんの思いゆえ。


丁寧な江戸前仕事で仕立てた25品コースの満足感たるや

一貫目は「コハダ」というのも、江戸前の仕事にこだわる梅澤さんらしい。この日は天草産。浅く締めて、まろやかな口当たりに


江戸前鮨の真打ち「コハダ」も、鹿の子に切れ目を入れて華やぎがある外見に昇華している。

しかし、それだけが理由ではない。

「コハダ本来の旨みや香りが強い、やや大きめを好んで使っています。小骨が目立つこともあるので、それを気にならないようにするための飾り切りでもあります」



梅澤さんが最も好きな「アナゴ」は、とろけるように柔らかい。この日は淡路産。開店時から継ぎ足す煮ツメに、穴子の旨みが凝縮。おまかせ 17,600円(25品)


また、時節に合わせて産地を変える名物「アナゴ」は、美味しさの特徴を見極め、秘伝の技でふっくらと炊き上げる。

店主の真摯な鮨への姿勢から生まれる上質な握りを、こなれた値段で味わえるのもうれしい限り。

鮨を食べ慣れた男女が常連に多いという事実にも、うなずけるのだ。




季節ごとに、さまざまな日本酒を提案。

「コハダ」には、華やかな風味の「みむろ杉」(1合1,100円)。「アナゴ」には、フレッシュ感がありつつ余韻も残す「十四代」(1合1,600円)を。




八丁堀駅から徒歩3分。

丸に梅鉢の家紋が粋な暖簾を潜れば、店主・梅澤さんの穏やかな笑顔に出迎えられる。




18歳で『寿し屋の勘八』に入社。20年間の修業後、『鮨竹半 若槻』の姉妹店の店長を経て独立。

気さくな人柄も人気の所以だ。



丁寧な仕事ぶりを感じる、華やかな握りを楽しめる『鮨うめざわ』。

鮨を知り尽くした大人にこそ訪れていただきたい一軒だ!

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