女性が浜辺で出会った犬(画像は『Jolie 2022年2月27日付Twitter「Este bebé hermoso se me pegó en la playa」』のスクリーンショット)

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犬の飼い主に対する忠誠心はこれまでにも数々の感動エピソードを生んでいるが、このほどペルーに住む女性が出会った犬も飼い主との深い絆があったようだ。犬は浜辺に佇んで沖合をじっと見つめていたが、女性はその理由を知った途端に涙したという。『The Dodo』『Wamiz』などが伝えている。

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ペルー在住のジョシー・メヒアさん(Josie Mejía)が2月27日、Twitterに投稿した写真が多くの涙を誘っている。そこには浜辺に佇む1頭の犬の姿があった。『The Dodo』によると当時、ジョシーさんは家族と一緒にプンタ・ネグラの小さな海水浴場を訪れていたそうだ。

ジョシーさんは浜辺に座って沖合をじっと見つめている犬に気づいた。犬は首に真新しいリボンがつけられており、毛並みも綺麗だったことからジョシーさんは「飼い主が近くにいるのだろう」と思っていた。犬はとてもフレンドリーで、ジョシーさんは犬を撫でながら飼い主が戻るのを待つことにした。

犬はジョシーさんに撫でられるのを喜んでいる様子だったが、その間も視線はずっと海の方を向いたままだった。しばらく犬と遊んでいたジョシーさんだが、飼い主が現れる気配がなかったことから捨て犬と判断し、犬を引き取ろうと思ったそうだ。ところが近くを通りかかった地元の男性に「この犬のこと知ってますか?」と尋ねたジョシーさんは、犬が海を見つめ続けていた理由を知った。

犬は1年前に海で亡くなった飼い主の帰りを待つために、毎日浜辺にやって来て沖合を見つめていたのだ。漁師だった飼い主はボートで沖合に出て帰らぬ人となってしまった。そのため犬はボートを見つけるたびに、飼い主が帰って来たと思って嬉しそうにするという。飼い主に対する犬の思いを知ったジョシーさんは、Twitterにこのように綴っている。

「浜辺でこの犬と出会いました。ある男性が『今はここがこの犬の家だよ』と教えてくれました。この子の飼い主は漁師をしていて、しばらく前に亡くなったそうです(涙)。それ以来この子は毎日のように海を見つめ、ボートを見つけるたびに嬉しそうにしているそうです。」

またこの犬の事情を知る地元の人たちは、犬に食事を与えて必要なときには健康管理まで行っているとのことだ。地元の獣医によると犬は“バギート(Vaguito)”という名前で、現在は浜辺の近くに住んでいる女性のもとで過ごしているという。

『The Dodo』のインタビューに応じたジョシーさんは「私は犬を飼っていて犬が大好きなんですが、バギートのストーリーは本当に心に響きました」と語っている。

画像は『Jolie 2022年2月27日付Twitter「Este bebé hermoso se me pegó en la playa」』『O1979 2022年2月27日付Twitter』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)