カラフルさは「目から幸せ」レベルです。

国内線ファーストクラスクオリティ

 JAL(日本航空)が2022年2月17日(木)、都内ホテルで宿泊療養中の新型コロナウイルス感染者に向け、同社の「機内食」をモチーフにした特製弁当を1500個提供しました。同社では2月3日、最初の機内食風弁当(洋食)の提供を実施。今回は第2弾で、内容を一新した和食メニューを提供します。


JALが宿泊療養者向けに提供した「機内食弁当」(2022年2月17日、乗りものニュース編集部撮影)。

 今回の弁当は、JAL国内線ファーストクラスの機内食メニューを手掛けるティエフケー社(千葉県成田市)の手で新開発されたもの。ホテルの部屋から出られない状況に置かれる療養者が、食を通じてリフレッシュを図れるよう、都側からの「機内食を作ってほしい」といった要望に応えた弁当です。

 ホテルの部屋は電子レンジなどがないケースが多く、その場合、療養者が機内食のように温かい状態で食事をとることは困難です。JALによると、これまで一部路線で採用されきた「冷たい機内食(コールドミール)」の提供経験を活かし、冷たい状態でもおいしく食べられるよう工夫を加えているとのこと。

 また、今回の和食メニューでは「より華やかな、春らしいイメージ」(担当者)と話すとおり、見た目も楽しめるよう、カラフルで鮮やかなルックスに。食材もたけのこ、あさり、うめといった、季節の旬のものが使用されているとのことです。

機内食弁当のメニュー&感想は?

 今回の機内食弁当は、次のような品目がワンプレートに入っています。ちなみにすべて“冷製”です。
・煮物:黒豆がんも、たけのこ、若布、梅麩
・主菜:サバの塩焼き、ニシンの練昆布巻、鶏つくね、海老芝煮、ごぼうサラダ、薩摩芋甘露煮、はじかみ
・食事:あさりご飯、いなり寿司(黒米・青しそ)、香の物
・甘味:和菓子、杏子煮


JALが宿泊療養者向けに提供した「機内食弁当」(2022年2月17日、乗りものニュース編集部撮影)。

 JALが提供した冷たい機内食風弁当、実際に食べた編集部員からは、以下のような感想が聞かれました。

「品目がすごい多い、なにを食べるか迷うレベル。目から幸せ」
「ダシが非常にしっかりと効いているので、和食でも食べごたえあります」
「がんもが“汁だく”でジューシーでした」
「鯖塩焼きの“ホッとする感”といい、あさりご飯の“実家感”といい、療養中に食べたらノスタルジーに浸りそうです」
「甘いもの、しょっぱいものなど品目がいっぱいあるので飽きがこない」
「杏をまさかこの状況で食べられるとは……豪華です」
「和菓子があんこたっぷりで甘いです!甘党の人なら、この弁当が療養中のストレス発散にもなりそう」

※ ※ ※

 このほか機内食弁当は、第1弾と同様JAL機で提供されるコンソメスープなどが付きます。スープの同梱は「少しでも温かいものを食べてほしい」という狙いだそうです。