50代からは「出すだけごはん」。食事づくりの手間暇を省いて無理しない
主婦業のかたわらカウンセラー、エッセイストとしても活動する若松美穂さんが、楽しく、豊かに暮らすためのさまざまな工夫をつづります。 今回は、食事づくりを極限までラクにするワザについて。
自分の疲れ具合と相談しつつ、無理しない食事づくり
何度か書いていますが、食事の用意は得意分野ではありません。比較をしたら、洗濯や掃除の方が好き。
苦手分野には、時間をかけない・できる限り手間を省くのが、嫌いにならないため・続けるためのコツかなと思っています。今回は、そんな私の工夫をお伝えします。
●1:出せばそのまま食べられるものを冷蔵庫に入れておく
数十円〜100円くらい高くても、「切ってある・出せばいい」など、手間をかけず、すぐに食べられるものをキープしておきます。忙しいときや疲れているときには時間と手間をお金で買うのが私流。わが家の場合は、練り物系が喜ばれます。
家族は、かまぼこやおいしい黒酢タレのついたカニカマ「ほぼかに」が好きみたい。
ちなみに小さい子はいないけれど、キャラクターかまぼこは切ってあるので買いがち。昨年末、やたらとかまぼこが高くて、どうしようかな〜と思っていたら、「年越しそば用のかまぼこ、これでいいよ」と娘。そうしました(笑)。
●2:鍋のときにも、入れるだけでOKの材料でそろえる
家族内で食べる人が減ってきたら、一つ一つの材料を購入してカットして…よりも、すでに中身がそろっていて入れるだけでOK、食べきれる量の方がお得で便利。
お鍋のときにはカット済み・セットになってそろっているものをよく買っております。
●3:洗うものを減らす
わが家では鮭ハラスが好きなのですが、脂がすごくて、そのあと魚焼き器を洗うと思うと気が重かったんです。そこで、魚焼きグリル対応のクッキングシートを広めに敷いて焼くことに。
皮目がパリっと焼けているのに、魚焼き器は汚れを払うだけ。ありがたや〜。また次も焼きましょう…と思います。
●4:「出すだけ」のときほど器の力を借りる
うちは食洗器があるので、洗う食器が増えるのはあまり困りません。
前の日の残りや並べるだけのものが多いときほどお皿に移したり、お皿を変えて雰囲気を変え、ごまかします。
この日もお刺身とあん肝は前日の残り。たらこと納豆は出しただけです。
サラダは一度に多めにつくっておいて盛りつけるだけです。
こちらはある日の夕飯。いろいろ並べた方が見た目で満足してくれる家族なので、あるものを並べます。
左上からカットされて売っているパイナップル。その隣はできあいのお惣菜、豚タンの塩レモン風味。
野菜はゆでるのが面倒なので、生の春菊と白菜を、エゴマやゴマ油、しょうゆで和えたもの。ホウレンソウなども、サラダホウレンソウなどそのまま食べられる物を選択します。
右端は、スーパーで売っている焼き芋をカットしただけ。焼き芋、けっこう喜ばれるんですよ。
自分の体や気持ち、疲れ具合と相談しつつ、できないときには無理をしないのがいいのかなと感じています。