秒でなくなるおいしさ!「ごぼうのあおさ揚げ」【小堀紀代美さんの超簡単!ほろ酔いおせち #2】

風味と食感がやみつきに!ごぼうのあおさ揚げ

調理時間:20分

お正月当日、お酒を飲みながらでも作れる簡単おせち料理の第2弾。引き続き、料理家の小堀紀代美さんにご紹介いただくのは、長寿や健康などの意味をもつごぼうを使った「ごぼうのあおさ揚げ」です。

ごぼうを使うお正月メニューといえば「たたきごぼう」のイメージが強いですが、ごぼうを揚げ物にすればお酒に合うおつまみになりますよ。フライパンを使って揚げるレシピなので、少量の油で調理が可能です。

「このレシピは私の料理教室でも大人気。はじめにしょうゆを回しかけるだけで、あとは味付けいらずなところが好評だったようです。

とてもシンプルな味付けですが、ごぼうとあおさの食感や香りが楽しめて、お酒がどんどん進むメニューになっています。食卓に出すとすぐになくなってしまうくらいおいしいので、作る人は揚げたてをつまみながら調理したほうがいいかもしれませんね(笑)。

どこかフライドポテトっぽい味わいで、ビールのおともにぴったり。調理方法も簡単なので、お正月はぜひ飲みながら作ってみてくださいね」

材料(作りやすい分量)

・ごぼう……200g
・しょうゆ……小さじ2杯
・乾燥あおさ……8g
・薄力粉……大さじ3杯
・冷水……適量(小さじ2杯程度)
・揚げ油……適量
・白いりごま(お好みで)……適量

作り方

1. ごぼうを切る

たわしを使い、ごぼうの皮を洗います。斜め切りしてからやや太めの千切りにしたら、水にさっとさらし、水気をよく切っておきます。

「食材は泥付きごぼうでも洗いごぼうでもどちらでも構いません。揚げると少し縮むので、太めにカットしてくださいね。先はカリッ!中央はポリポリといった食感の違いが生まれますよ。

切ったごぼうは水に浸けず、軽く洗ってザルにあげるのがポイントです。水に長く浸けると、ごぼうの香りが飛んでしまうので注意しましょう」

2. しょうゆで味を付ける

ボウルにごぼうを入れ、しょうゆを加えて混ぜ合わせます。

「あらかじめしょうゆで下味をつけることで、ごぼうの旨味が際立ちます。さらにごぼうの甘味が出るので、おいしさがアップするんです」

3. 衣をつける

薄力粉を加えて粉気がなくなるまで絡めてなじませ、材料同士がくっつくようになるまで冷水(小さじ2杯程度)を少しずつ加えて混ぜます。

次に、乾燥あおさと白いりごまを加えてさらにかき混ぜます。

「薄力粉と水は材料同士をくっつける、のりの役割をしてくれます。ごぼうを菜箸で持ち上げたときに、4~5本がくっつく程度の粘度になるまで、薄力粉と水を加えて調節しましょう」

3. 油で揚げる

170℃に温めた油に2を入れ、2~3分揚げます。

「コツは中温くらいの油で揚げること。高温の油だと、あおさの苦味や酸味が強く出てしまう場合があります。油にごぼうを1本投入したときに、浮きあがってくる程度の温度を目安にしてみてください」

網に上げて油を切ったら、さらにペーパータオルの上で油を切ります。

ごぼうとあおさの風味でビールがぐいぐい進む!

揚げている最中からごぼうとあおさの香りが漂い、取材陣の食欲を刺激。ひと口食べると揚げたてのカリッとした食感とともに、しょうゆの香ばしさとごぼうの甘さ、あおさの風味が口いっぱいに広がります。あまりのおいしさに箸がまったく止まることなく、お皿は数分で空になってしまいました!

「香ばしさをプラスしたい人は、いりごまを加えてもよいと思います」と小堀さん。ビールがどんどん進む味わいで、お正月のおめでたい場を盛り上げてくれそうなメニューです。

次回は「ロールチキンの粒マスタードソース」のレシピをご紹介