来年、栃木県内で開催される国体、いちご一会とちぎ国体での爆弾テロを想定した訓練が8日、県庁などで行われ、関係機関との情報共有や初動対応について確認しました。

訓練には県と宇都宮市をはじめ自衛隊や警察、消防など11団体およそ90人が参加しました。

訓練は2022年10月10日の午後1時にカンセキスタジアムで国体の陸上競技が行われる最中に客席が爆破されるテロが発生したという想定で行われました。

実際の時間に合わせてテロが起こった状況に近い形で訓練が進められていきます。

被害を最小限に抑えるため現場とやり取りをして情報を収集し、およそ1万人とされる観客の輸送の方法やけがをした人の命をどう救うかなどの対応を決め、関係機関に協力を要請していきます。

訓練ではこのあとインターネットでテログループから犯行声明が出され、JR宇都宮駅でも新たな爆発物が発見されるなど刻々と状況が変化していきましたが、参加した人たちは落ち着いて対応し万が一の際に備えていました。