東京タワー周辺が再開発!景観はどう変わる、経済効果は?
観光や旅行で訪れたことがあるという人も多い東京タワー地区。2030年前後に向けて三井不動産が再開発を進めることが決定したと報道されました(※1)。コロナ後の訪日客の増加も見据えた計画のようです。
映画やアニメの舞台となっていることも多い東京タワー周辺地区ですが、どのような施設の建築が予定されているのでしょうか。この開発から、経済的な効果はどれくらい期待できるのでしょうか。また、人々の賛否はどうなっているでしょうか。
東京タワー周辺地区 再開発へ
画像:Sean Pavone/Shutterstock日本経済新聞の報道(※1)によると、「三井不動産が東京タワー周辺の再開発に乗り出す。2030年前後に周辺一帯の2万5000平方メートルに商業施設などの建設を検討する。東京スカイツリーに電波塔が移り、建設から60年以上と老朽化も進む。新型コロナウイルスの収束による訪日客の回復も見据え、知名度の高い東京都心のシンボルを生かした観光施設として再生する」とのこと。
また、虎ノ門・麻布エリアでは「オフィスや商業施設を含む高層ビルを完成させる」との予定で、赤坂では「新たなエンタメ施設」の建設が計画されていると述べられていました。
SankeiBizの報道(※2)によると、2012年には東京スカイツリーの開業に伴って「全国で約1700億円超とされる経済効果の上積みとともに、周辺地域の活性化への期待」が寄せられ、実際にスカイツリーのチケットが完売しツアー客が殺到したり、周辺の宿泊施設が予約で埋まったりと大きな経済効果が生まれたようです。
今回の東京タワー周辺の再開発も、大きな経済効果が期待できるのでしょうか。また、この報道に対する人々の反応はどのようなものがあるでしょうか。
開発に賛否両論 景観が鍵か
画像:Blue Planet Studio/ShutterstockTwitterでは様々な反応がみられました。肯定的な意見としては「楽しみー 10年後かー。仕事続けてるかなー」という声も。建設予定の施設に期待を寄せる人もいるようです。
一方で、「東京タワーの周りに高層ビル建つと、タワマンから東京タワービューが見れなくなる」と、すでにある景観が崩れてしまうのではないかと心配する意見もみられました。
「夜景として離れたところから眺めたときは最高だけど、観光資源としては限界なんだろうな。プリンスホテルも建て替えかな。でも、タワー、ホテル、芝公園、増上寺を含めたあのエリアは大好きだから、変わってしまうのは寂しい…」という声も。老朽化ゆえに納得しつつも、慣れ親しんだ風景が変わってしまうことに寂しさを覚えている様子の人々も。
このような開発は街の老朽化による廃れを改善するとともに、コロナ禍で苦しい状況が続いた観光事業の活性化につながるでしょう。世界的にもワクチンの普及が進みつつあり、観光が本格的に再開された際には、大きな盛り上がりをみせることが予想されます。
開発に伴って周辺地区の交通の利便性が上がったり、エリアのブランド価値も上がったりすることは、長期的な目で見ても住人や街にとってはメリットとなるかもしれません。
今ある周辺の環境を大幅に壊すというのではなく、できるだけ新しい施設と共存させるような街開発を行うことによって、幅広い年代の人に愛され、受け入れられるような環境になるのではないでしょうか?
※1 新型コロナ: 東京タワー地区、三井不動産が再開発検討 10年後めど - 日本経済新聞
※2 スカイツリー「寄らば大樹」 経済効果1700億円に上積み期待 (1/2ページ) - SankeiBiz
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※Rachata Teyparsit・Sean Pavone・Blue Planet Studio/Shutterstock