「20の質問に答えるだけ」?自分に合う政党がわかる“投票マッチング”とは
総選挙を控える中、「投票マッチング」という斬新なサービスが話題になっています。これは、政党ごとにどのような主張をしているのか把握できていない人でも、手軽に自分の意見に近い考えを持つ政党をマッチングしてくれるサービスのようです。
短時間でマッチングが可能なため、忙しくて時間が無い人でも気軽に試してみることが可能です。コロナ対策や年金に関する問題など争点が複雑化しているなかで、このようなサービスは、若い人にとっても政治について考えるきっかけとなるかもしれません。
この斬新なサービスについて世間ではどのような反応がみられるでしょうか。また、このようなサービスをどのように利用すべきでしょうか?
自分に合う政党を見つけ出す「投票マッチング」
画像;metamorworks/ShutterstockFNNプライムオンラインの報道(※1)によると、“選挙・政治情報サイト「選挙ドットコム」で公開された”サービスとのこと。形式としては、「質問に答えると、自分の意見に近い政党をマッチングしてくれるというもの」と説明されていました。
利用方法は簡単で、“特設サイトにアクセスして「新型コロナウイルス」「年金」などテーマに沿った20の質問に「賛成」「やや賛成」「中立」「やや反対」「反対」という5つの選択肢から回答を選んでいく”ことで、自分の意見に近い政党を見つけることができると述べられていました。
サービスの構造自体もシンプルですが、マッチング結果の表示もシンプルなグラフで表示されるなど、誰でも利用しやすいような工夫がされています。自分の集計結果だけではなく他のユーザーの結果も確認できたり、質問に対して各党の回答一覧を把握できたりと機能性も充実しているようです。
投票マッチングサービスについての世間の反応
画像:maroke/Shutterstockこのサービスについて、Twitterを通して様々な反応がみられました。
「これ、なかなか参考になるけどちょっと自分でも考えなきゃなって気持ちになるね」という声も。サービスが手軽に利用できるからこそ、自分でも調べるきっかけ作りになるかもしれません。
さらに、「20の質問に答えるだけでどこに投票すれば良いかわかるの良いな。私の中ではNHK党、国民民主党、日本維新の会でした。まさかNHK党が意外と合っているとはw w w w w あとは選挙区にある政党に入れるだけだな。政党を調べるの面倒ならこれやってみると良いかもね!」という声も寄せられていました。マッチングした結果、予想外の結果になったという人も。
Twitterでマッチング結果をシェアしている人も多くみられ、気軽に意見交換など、政治について話し合える場作りにもなっていました。
政治に関してどの政党、候補者に投票すれば良いのかわからないという声がある中で、こうしたサービスは画期的でしょう。コロナ対策や財政などそれぞれのテーマに関連した解説も添えられていて、政治に詳しくない人でも質問に答えやすい仕様になっているようです。
それぞれのテーマに対して、各政党がどのようなポジションを取っているのかについて把握するのは、選挙において大切であるため導入としては良いのかもしれません。
一方で、このサービスでは各政党が現在訴えている政策の詳細や、過去にどのような政策を実行し実績を積み上げてきたのかは記されていないようです。
そのため、選んだ政党が必ずしも政策を実行してくれるか、実績を残してくれるかについては、確証は持ちにくいかもしれません。投票マッチングの結果は、あくまでも政党を選ぶための補助として使用するようにし、回答結果で出た政党についてさらに自分で調べるなど、あくまで政治について学ぶきっかけとして利用する方が賢明でしょう。
今後このようなサービスが、どのように改善されていくのかにも注目したいですね。
※1 20の質問に答えるだけ…自分に近い意見の政党が分かる「投票マッチング」が話題
※@banatoma・@ko_crin_sub/Twitter
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