ソフトバンクがチャレンジするAI活用人材の育成プログラム! 未来の日本に込められた強い意思
●ソフトバンクが高校生向け「AIチャレンジ」をスタート!
ソフトバンクは10月20日、高校生を対象としたAIを活用するための人材育成プログラム「AIチャレンジ」を発表しました。
本プログラムは10月20日より資料請求および体験版の提供が開始されています。
その他のスケジュールは以下の通りです。
・2021年12月……体験版提供
・2022年1月……本申込受付開始
・2022年4月……教材提供開始
現代のデジタル社会において、AI活用の重要度は年々増しています。
・スマートシティ
・フィンテック
・セキュリティ
・データビジネス
・ヘルスケア
・IoT
・モビリティ
ほかにも農業や教育現場まで、AIの用途は幅広く存在します。
しかしながら、こうしたAI活用の可能性がありながら、それを適切な運用や、何に活用できるのかを考える人材が圧倒的に不足しているのが実情です。
そこでソフトバンクは、AIプログラミングといった開発者よりも、前提となる「AIを使いこなす人材」の育成を目指した本プログラムをスタートさせました。
ソフトバンク自身、自社の成長戦略としてAI戦略を掲げている
例えば、ある企業にとってAI活用のソリューションを導入しようとした場合、その開発を自社内で行う企業は殆ど無いでしょう。
AIソリューションのパッケージを専門会社から購入もしくはリース契約するのが基本となります。
ところが、どのようなAIソリューションを導入すべきかを決定する、もしくは何がAIで効率化できるのかを考える人材は社内に必須となります。
AIによって何が便利になるのか? これを考え理解できなければ、ソリューションの導入は不可能だからです。
AI開発者も重要だが、AIを使いこなせる人材の育成は急務だ
そこで生まれたのがAIチャレンジです。
高校生という柔軟な発想力と行動力に長けた世代を対象とすることで、
・AIで何ができるのか
・AIで社会をどう変えられるのか
・AIで何を改善・効率化できるのか
こういった問題への対応力を身に付けさせることが目標となります。
AI活用までには、企画から運用までをトータルで考えられる人材が必須となる
●日本の未来を担うAI活用人材を育てる!
政府としても、2025年までの人材育成目標として、Ai活用人材の育成が必要としています。
ソフトバンクはこの方針に基づき、新学習指導要領の「情報I・II」に対応したプログラムコースを用意。
・AI活用リテラシーコース
・AI活用実践コース
これら2つのコースを用意し、さらにその内訳として4つのユニット(プログラム)を用意しました。
・ユニット1「AIを知る」
……最新のAI活用事例から基本を理解する
・ユニット2「AI活用企画をつくる」
……AI活用の企画をつくり発表・講評する
・ユニット3「AI構築を体験する」
……最先端のAIツールを使いAIをつくる
・ユニット4「AIを役立てる」
……AIを活用して課題解決の実践をする
このように段階的に細分化することで、学習の深さや学生の習熟レベルに合わせた指導が行えるように工夫されています。
学生のみならず、教育者側の指導レベルに合わせた導入も考えたい
AIチャレンジでは、
・Prediction One(予測系AI)
・Teachable Machine(識別系AI)
・Dialogflow(会話系AI)
こうした最先端のAIツールを使用します。さらに、
・授業用のスライド
・研修動画
・教師用資料/学習指導案
・ワークシート/確認テスト
これらの教材配信プラットフォームも用意し、指導者側のサポートも整えました。
指導者側が多くの教材を用意することなく、すぐに始められる
AIチャレンジの導入費用は1年契約で、
・AI活用リテラシーコース……年間13万2000円
・AI活用実践コース……年間29万7000円
このようになっており、それぞれ学校または学科単位での価格となります。
この導入費用について、ソフトバンクは「無利益販売での提供」としています。
AIツールの導入コストや各種教材の制作費用を抜いた、ソフトバンクとしての利益分をすべて同社が負担するかたちです。
採算度外視の思い切った価格設定だ
●実績を積んだソフトバンクの自信と同社への期待
ソフトバンクがこういった利益を考えない教育向けプログラムを提供するのは今回が初めてではありません。
過去にも、同社AIロボット「Pepper」を用いた教育プログラム「Pepper社会貢献プログラム」などでも、同様の提供が行われた事例があります。
ソフトバンクはAIやロボットの社会活用を社是としていることから、プログラミング教育やその育成コンテストなどへの投資を積極的に取り組んでいます。
AIチャレンジもまた、そういった未来への先行投資していく意思を強く感じます。
小学生から高校生までを対象に、Pepperを用いたプログラミング技術や社会貢献の高さを競い合う「Pepper社会貢献プログラム スクールチャレンジ」(2020年2月撮影)
Pepper社会貢献プログラムが小学生から行われているように、ソフトバンクはAIチャレンジについても、
「まずは高校生から。Pepperとの連携も含め、今後は小中学生の教育も検討していきたい」
このように意欲を示しています。
ソフトバンクはAIチャレンジでもコンテストの開催を予定している
戦後、機械工業によって奇跡の復活と急成長を遂げた日本は、その後バブル経済の崩壊を経てソフトウェアの時代に取り残され、近年の30年余りは長い低迷の時代を迎えました。
現在の日本は、少子高齢化問題や低賃金問題など、さまざまな問題が山積みとなっています。
そのような難しい環境の只中だからこそ、AIを活用し人々の生活レベルを向上させていく必要があります。
AIの活用は単なる業務効率化や利益率の向上に利用するだけのものではありません。
人々の生活を補助し、社会貢献の一翼としての力が求められています。
ソフトバンクはPepper社会貢献プログラムで大きな成果を出してきた。
だからこそ、今回のAIチャレンジをスタートできたと強く感じるところです。
この教育プログラムによって育つ子どもたちが、未来の日本を担う重要な人材となれることを心から願っています。
執筆 秋吉 健
ソフトバンクは10月20日、高校生を対象としたAIを活用するための人材育成プログラム「AIチャレンジ」を発表しました。
本プログラムは10月20日より資料請求および体験版の提供が開始されています。
その他のスケジュールは以下の通りです。
・2021年12月……体験版提供
・2022年1月……本申込受付開始
・2022年4月……教材提供開始
現代のデジタル社会において、AI活用の重要度は年々増しています。
・スマートシティ
・フィンテック
・セキュリティ
・データビジネス
・ヘルスケア
・IoT
・モビリティ
ほかにも農業や教育現場まで、AIの用途は幅広く存在します。
しかしながら、こうしたAI活用の可能性がありながら、それを適切な運用や、何に活用できるのかを考える人材が圧倒的に不足しているのが実情です。
そこでソフトバンクは、AIプログラミングといった開発者よりも、前提となる「AIを使いこなす人材」の育成を目指した本プログラムをスタートさせました。
ソフトバンク自身、自社の成長戦略としてAI戦略を掲げている
例えば、ある企業にとってAI活用のソリューションを導入しようとした場合、その開発を自社内で行う企業は殆ど無いでしょう。
AIソリューションのパッケージを専門会社から購入もしくはリース契約するのが基本となります。
ところが、どのようなAIソリューションを導入すべきかを決定する、もしくは何がAIで効率化できるのかを考える人材は社内に必須となります。
AIによって何が便利になるのか? これを考え理解できなければ、ソリューションの導入は不可能だからです。
AI開発者も重要だが、AIを使いこなせる人材の育成は急務だ
そこで生まれたのがAIチャレンジです。
高校生という柔軟な発想力と行動力に長けた世代を対象とすることで、
・AIで何ができるのか
・AIで社会をどう変えられるのか
・AIで何を改善・効率化できるのか
こういった問題への対応力を身に付けさせることが目標となります。
AI活用までには、企画から運用までをトータルで考えられる人材が必須となる
●日本の未来を担うAI活用人材を育てる!
政府としても、2025年までの人材育成目標として、Ai活用人材の育成が必要としています。
ソフトバンクはこの方針に基づき、新学習指導要領の「情報I・II」に対応したプログラムコースを用意。
・AI活用リテラシーコース
・AI活用実践コース
これら2つのコースを用意し、さらにその内訳として4つのユニット(プログラム)を用意しました。
・ユニット1「AIを知る」
……最新のAI活用事例から基本を理解する
・ユニット2「AI活用企画をつくる」
……AI活用の企画をつくり発表・講評する
・ユニット3「AI構築を体験する」
……最先端のAIツールを使いAIをつくる
・ユニット4「AIを役立てる」
……AIを活用して課題解決の実践をする
このように段階的に細分化することで、学習の深さや学生の習熟レベルに合わせた指導が行えるように工夫されています。
学生のみならず、教育者側の指導レベルに合わせた導入も考えたい
AIチャレンジでは、
・Prediction One(予測系AI)
・Teachable Machine(識別系AI)
・Dialogflow(会話系AI)
こうした最先端のAIツールを使用します。さらに、
・授業用のスライド
・研修動画
・教師用資料/学習指導案
・ワークシート/確認テスト
これらの教材配信プラットフォームも用意し、指導者側のサポートも整えました。
指導者側が多くの教材を用意することなく、すぐに始められる
AIチャレンジの導入費用は1年契約で、
・AI活用リテラシーコース……年間13万2000円
・AI活用実践コース……年間29万7000円
このようになっており、それぞれ学校または学科単位での価格となります。
この導入費用について、ソフトバンクは「無利益販売での提供」としています。
AIツールの導入コストや各種教材の制作費用を抜いた、ソフトバンクとしての利益分をすべて同社が負担するかたちです。
採算度外視の思い切った価格設定だ
●実績を積んだソフトバンクの自信と同社への期待
ソフトバンクがこういった利益を考えない教育向けプログラムを提供するのは今回が初めてではありません。
過去にも、同社AIロボット「Pepper」を用いた教育プログラム「Pepper社会貢献プログラム」などでも、同様の提供が行われた事例があります。
ソフトバンクはAIやロボットの社会活用を社是としていることから、プログラミング教育やその育成コンテストなどへの投資を積極的に取り組んでいます。
AIチャレンジもまた、そういった未来への先行投資していく意思を強く感じます。
小学生から高校生までを対象に、Pepperを用いたプログラミング技術や社会貢献の高さを競い合う「Pepper社会貢献プログラム スクールチャレンジ」(2020年2月撮影)
Pepper社会貢献プログラムが小学生から行われているように、ソフトバンクはAIチャレンジについても、
「まずは高校生から。Pepperとの連携も含め、今後は小中学生の教育も検討していきたい」
このように意欲を示しています。
ソフトバンクはAIチャレンジでもコンテストの開催を予定している
戦後、機械工業によって奇跡の復活と急成長を遂げた日本は、その後バブル経済の崩壊を経てソフトウェアの時代に取り残され、近年の30年余りは長い低迷の時代を迎えました。
現在の日本は、少子高齢化問題や低賃金問題など、さまざまな問題が山積みとなっています。
そのような難しい環境の只中だからこそ、AIを活用し人々の生活レベルを向上させていく必要があります。
AIの活用は単なる業務効率化や利益率の向上に利用するだけのものではありません。
人々の生活を補助し、社会貢献の一翼としての力が求められています。
ソフトバンクはPepper社会貢献プログラムで大きな成果を出してきた。
だからこそ、今回のAIチャレンジをスタートできたと強く感じるところです。
この教育プログラムによって育つ子どもたちが、未来の日本を担う重要な人材となれることを心から願っています。
執筆 秋吉 健