懐かしい『バットマン&ロビン』のバットガール、バットマン、ロビン
 - Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

写真拡大

 マイケル・キートンにベン・アフレックなど、過去のバットマン俳優の出演が報じられているエズラ・ミラー主演のDC映画『ザ・フラッシュ(原題) / The Flash』。かつてバットマンを演じながら、同作への出演が報じられていないジョージ・クルーニーが、特にオファーは来ていないとVarietyに明かした。

 『ザ・フラッシュ(原題)』は、エズラふんする超高速のヒーロー、フラッシュ初となる単独映画。コミック「フラッシュポイント」をベースに“マルチバース(いくつもの並行世界)”を導入するとされ、『ジャスティス・リーグ』でベンが演じたバットマンに加え、ティム・バートン監督版の『バットマン』で主演を務めたキートンも出演するなど、これまで別々に存在していたDC映画・ドラマが年代を越えて融合するものとみられている。

 ジョージも、1997年に公開された『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』にバットマン役で出演。当時、人気ドラマ「ER 緊急救命室」でブレイクを果たしたジョージにとって、同作は映画スターへの足がかりとなるはずだったが、アメリカ国内において製作費に見合う興行収入をあげられないばかりか評価も散々なものに終わった。

 ベンを主演に迎えた監督最新作『ザ・テンダー・バー(原題) / The Tender Bar』の試写会で、Varietyの記者から『ザ・フラッシュ(原題)』について尋ねられたジョージは、オファーは来ていないと断言。そのうえで「僕のようにフランチャイズを破壊すると、『ザ・フラッシュ』が制作されたって、見向きもされないのさ」と自虐気味にコメント。ちなみに、妻のアマルさんも『バットマン&ロビン』を見せてもらえてないそうで、2017年に誕生した双子の子供たちが見たがるかも、と言われたジョージは「4歳の子供たちに『これひどいね』って言われたら最悪だ。かなりの苦痛だろうね」と返したという。

 今でこそ、ジョーク交じりに当時を振り返っているジョージだが、The Sun 紙に「あのころはまだ『ER』をやっていて、テレビにとどまるか、映画に行くか常に話し合っていた。そいつは大きな決断だった。そして負けたんだ」と明かすなど、大作映画への出演が失敗したことは、キャリアに大きな影を落としたようだ。ジョージはその後、『オーシャンズ11』(2001)でもタッグを組む、スティーヴン・ソダーバーグ監督の『アウト・オブ・サイト』(1998)が高く評価されたことで救われたと明かしている。

 ちなみに、2013年の『ゼロ・グラビティ』公開時に、MTVで、人生における最大の悪夢を聞かれたジョージは「もちろんバットスーツを着ることだよ」とコメント。「スタッフときたら、スーツに乳首まで付けたんだよ。映画が公開されるまで僕は知りもしなかった」とここでもジョークを交えて告白している。(編集部・入倉功一)