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8月19日放送の「プレバト!!」俳句査定は、夏井いつき先生から破門中の元弟子・勝村政信が登場。子どもの頃に見たセミの羽化を詠んだ一句で4度目の“才能アリ”を獲得した。MCの浜田雅功が特待生昇格を打診したが、夏井先生は「破門解除の条件は『炎帝戦でベスト10』と申したはず」「勝負どころを間違えている!」と夏のタイトル戦での酷い結果に怒りが収まらない様子。ついに浜田も「無理だ…」とさじを投げ、勝村は「無理って言っちゃいますか…」と冷や汗をかきながら嘆いていた。

勝村政信の"破門解除"問題で浜田雅功が思わず「無理だ...」、夏井先生の怒り収まらず

今回は「蜩(ひぐらし)」をお題に、ランキング戦に勝村政信、高橋真麻、峯岸みなみ、初登場のジョイマン・高木晋哉が参戦。

夏井いつき先生の元弟子で現在破門中の勝村は「炎帝戦で10位以内に入れば破門解除」と言われていたが、まさかの落選。決勝に残ることすらできず、「すみません。メンタルやられているんです...」。しかし、その悔しさをバネに意地を見せる。まず、"凡人3位"に峯岸、"凡人2位"にジョイマン高木、"才能ナシ最下位"に高橋がランクイン。勝村が4回目の"才能アリ"に輝いた。

<才能アリ1位>
殻破る閃閃(せんせん)秋の朝つれて
                  勝村政信

「子どもの頃におばあちゃん家のトイレが外にあったんですね。朝5時くらいに目が覚めて外に出たら、洗濯竿にセミの幼虫が止まっていて羽化する寸前だったんです。真っ白なセミが出てきて、輝いているようだったんです。トイレのことも忘れて見ていたら、朝がいつの間にか開けてきて。この白さが朝を連れてきたのかなと子ども心に思ったんです」

72点という高得点に永世名人の梅沢富美男も「さすが元お弟子さん。素晴らしい!」、千原ジュニアも「"閃閃"なんて、むちゃくちゃエエな!」と大絶賛。夏井先生は「"閃閃"とは、ひらひらとキラキラする感じ、2つを一緒に意味するんですね。作者の感じ方がちゃんと描かれていますし、"秋の朝"という季語もちゃんと主役として前に出ている。バランスも語順も正しくやれている」と解説し、添削はなし。

MCの浜田雅功が「先生、勝ちゃんはこれで"才能アリ"を4回獲っていますよ!」と特待生昇格のお伺いを立てたが、夏井先生は不機嫌そうに「そうですか?」。浜田が「そろそろ特待生どうですか?」と再確認したが、先生は「『炎帝戦でベスト10に入れ』と申したはず。あの時の句が酷かったです。勝負どころを間違えてますよ! だから、いつまで経っても特待生になれない」とお怒りのご様子。破門についても「破門を解く条件も『炎帝戦でベスト10』と申したはず」と取りつく島もなし。ついに浜田が「無理だ...」とさじを投げると、勝村は「無理って言っちゃいますか...」と冷や汗をかきながら嘆いていた。

千原ジュニアの連続昇格記録がストップ、梅沢富美男が笑み「来ましたね、壁が!」

特待生昇格試験には名人3段・立川志らく、名人7段・千原ジュニアが登場。志らくは「今日も空蝉(うつせみ)を拾らふだけの朝か」で1年ぶりに"1ランク昇格"を果たし、見事に名人4段に昇格。そして、このところ番組記録となる6回連続で昇格を果たしている絶好調のジュニアはさらなる記録更新を目指す。

<現状維持>
蜩に金属バット協奏曲
          千原ジュニア

「うちの実家の近くに高校があったんです。夏にひぐらしが鳴いている中、『キーン』って野球部の金属バットの音がよう鳴っていた。夏の大会が終わってすぐだから、新チームが1年先に向かって練習しているんだなって」

しかし、ジュニアの好調が気に入らない永世名人の梅沢富美男は「来ましたね、壁が!」とうれしそうな笑み。「中七の"金属バット"は気になるところですね」と失敗を指摘し、「壁は必要ですよ」。そして、夏井先生の査定も"現状維持"。「陳腐!」という手厳しい査定理由と共に、「"蜩"と"金属バット"の取り合わせの感覚は悪くない。ところが、"協奏曲"という比喩の使い方が凡たるもの。気取っている場合じゃない!」とバッサリ。

<添削後>
蜩や金属バットの音かすか

「"蜩や"で強調し、ひぐらしの声を強くして、金属バットの音を少し弱くする方が季語が立つ。最後は"音かすか"くらいにして遠近感を出すんです。そうすると耳元にひぐらし、遠くから野球の練習の音がかすかに何度も聞こえてくる。これがあなたの描きたかった光景ではないか」

連続昇格記録は6回でストップしたが、ジュニアは先生の劇的添削に「これです! ただ、ただ、これです」と納得しきりだった。

最後は「永世名人のお手本」に挑んだ梅沢が「蜩の声かけ流す湯殿かな」と詠み、見事に"掲載決定"。永世名人の実力を見せつけ、梅沢は「あとで俺が番組からいなくなっても、『梅沢さ〜ん』って泣くなよ」と満面の笑みで語りかけると、ジュニアは寂しがるどころか「あはは。はい!」とそっけなく返答。拍子抜けする梅沢の姿にスタジオから笑いが巻き起こって、お開きとなった。

     ◇

さて、次回のプレバトは
ゲストには初登場の瀧川鯉斗や、犬山紙子、尾上右近、安藤美姫が参戦!
夏の俳句タイトル戦で段位無しから優勝を勝ち取り、史上最大の下剋上を果たした犬山紙子が俳句査定で特待生を目指す!&くっきー!が色鉛筆査定で最高傑作!

次回の俳句のお題は・・・

26日(木)よる7時から お楽しみに〜! 【動画はこちら】

芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けするバラエティ番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。https://www.mbs.jp/p-battle/