7月14日『ドラ魂キング』は、水曜パーソナリティの三浦優奈が名古屋市博物館で開催中の特別展「ゲーセンミュージアム」を紹介しました。宮部和裕も個人的に行っていたそうで、ゲーム談議に花が咲きました。

パチンコは弾くもの

会場にはレトロゲームから最新ゲームまで置いてあるそうです。入り口には昔のパチンコが…。「パチンコって右手でハンドルを回す印象があったんですが、昔のって弾くんですね」と三浦。

今のパチンコは台の右下についているハンドルを回して球を飛ばしますが、昔のパチンコはレバーを弾いて球を飛ばしていました。

パチンコをしに行く、という意味で回すようなジェスチャーをしますが、昔はパチンコに行くことを文字通り「弾きに行こう」と言っていたんだとか。
 

「弾く」から「回す」へ

三浦にとってパチンコは電動式ですが、宮部の青春時代は過渡期だったそうで、電動式と手動式の両方知っているそうです。映画の中でもパチンコが出てくるシーンはいろいろとあります。

黒澤明監督の『野良犬』、『生きる』。小津安二郎監督『お茶漬けの味』では手動式のパチンコが出てきます。1977年、山田洋二監督『男はつらいよ 寅次郎頑張れ!』はまさに過渡期。電動と手動のパチンコが出てきます。
 

憧れが現実に

1978年に登場して一世を風靡したインベーダーゲームやミニ四駆があったり、三浦にとっては逆に新しい体験だったかもしれません。

宮部「インベーダーやってみた?」
三浦「やってみました。すぐ死にました」
宮部「奥の方に大画面でインベーダーが体験できるコーナーがあったでしょ?」
と興奮気味の宮部。これには訳がありました。

宮部にとって、インベーダーゲーム自体は懐かしいのですが、もちろん大画面ではできませんでした。ところが当時、大人気の漫画でアニメ化もされた『ゲームセンターあらし』では大画面でゲーム対決をしていました。

「あれに憧れてね。今、あの会場で実現できるんですよ。昔は名古屋撃ちとか色々と秘策があったんですよ」と言う宮部です。
 

スト2でサラリーマンと対決?

三浦が博物館を訪れたのは平日の15時ぐらいだったそうです。
三浦「子供が多いのかなと思ったら、意外とスーツ姿のサラリーマンの男性が一人で来てるのが多くて」
宮部「それ、当時のゲーセンと似とるね」

当時のゲームセンターを再現したレトロなコーナーがあったそうで、そこで三浦がプレイしたのが「ストリートファイター2」。二人で、キャラクターを戦わせる対戦型のゲームです。

筐体に座ってプレイするので、対戦相手はお互い見えるわけではありません。どんな人が自分の戦っているキャラを操作しているのか分かりません。

「相手はサラリーマンさんかなと思って、私、チュン・リーっていうキャラを選んで、めちゃめちゃ手数だして相手をボロボロにして勝ったんですよ」と三浦。この勝利には残酷なオチがありました。
 

やりすぎて妄想に逃避?

宮部「ゲーマー、優奈の血が騒ぎましたね」
三浦「圧勝したんです。でも向こうから出てきたのが小学校低学年ぐらい男の子。うわ、やっちゃったと思いました」

しかし、ここでめげる三浦ではありませんでした。

「その子が、私をすごく憎んで、頑張ろうと思って、いつかプロゲーマーになろうと思ったら良いなとか、そういう妄想が入っちゃって」と言う三浦でした。

家庭でのオンラインゲームを主流でやっていた三浦、対戦相手が見えるゲームはほぼ初経験だったそうです。
 

大人の対応?

「クレーンゲームの元祖UFOキャッチャーみたいなのが会場の真ん中にあったでしょ?」と宮部。「あれは、僕、逆に小学生にあげました」と続けます。

景品の金の小判を、宮部の横で欲しそうに見ていた小学生がいたんだそうです。「必死に取った2枚の内1枚をあげました」と強めにアピールする宮部和裕。半分は自分でも欲しかったようです。

「コロナが終息したら、久しぶりに人の顔が見える対戦ゲームがやりたいなと思った。そんなワタクシでございました」と博物館の感想を言う三浦優奈でした。

名古屋市博物館の「ゲームセンターミュージアム」は8月29日の日曜日までの開催。入場については予約が必要な場合もあります。この夏、ぜひ懐かしのゲーセンで遊んで見てみください。 
(尾関)
 

ドラ魂キング
2021年07月14日16時26分〜抜粋(Radikoタイムフリー)