アイス研究家が激推し!市販アイスを使った超簡単レシピ5選
アイス研究家兼イートデザイナーとして活躍する、シズリーナ荒井さん。彼が提案する、コンビニスアイスがさらに美味しくなる”かけ合わせレシピ”が注目を集めている。今回は話題沸騰のレシピのなかでも、著書「魔法のアイスレシピ」からシズリーナ荒井さん本人が特におすすめする5つのレシピをご紹介。また、アイス研究家として活動を始めたきっかけについても聞いてみた!
【写真】「ビスケットサンドチョコアイスケーキ」は味も見た目もインパクト大!驚きのアイスレシピの数々
■1.超意外なトッピングが合う「エッセル冷やし中華」
最初のおすすめレシピは、夏の定番メニュー冷やし中華をアレンジした「エッセル冷やし中華」。
【使用する材料】
・エッセル スーパーカップ超バニラ
・冷やし中華(市販のものでも家庭で作ったものでもOK)
調理方法は超簡単で、最初に冷やし中華をお皿に盛り付け、その上にアイスを50mlトッピング。さらにその上から冷やし中華のつゆを注いだら完成!
「冷やし中華って、お酢が強いのにすすって食べるので、むせやすいですよね。そこで、食材を入れてキンキンに冷やしながらマイルドに食べられる方法はないかなと考えて辿り着いたのが、バニラアイスのトッピングでした」と、シズリーナ荒井さん。
「エッセル スーパーカップ超バニラのコクと冷やし中華のりんご酢が相性抜群なんです。さらに、アイス1個が200mlなので、1/4に分けるだけで簡単に50mlが計れてしまう。わざわざ分量を計らなくていいのも手軽です」
■2.片付け要らず!「雪見チョコフォンデュ」
続いて紹介するのは、雪見だいふくのアレンジレシピ。簡易チョコフォンデュでアイスのおいしさが倍増する「雪見チョコフォンデュ」だ。
【使用する材料・用意するもの】
・雪見だいふく
・ガーナミルクチョコレート1枚
・同じ高さのコップ2個
まずは、容器の片側から雪見だいふくを1個取り出し、そこにチョコを割り入れる。同じ高さのコップを並べたら、片方のコップに湯煎用のお湯(60度)を注ぐ。湯が入ったコップの上にチョコ側が来るようにアイスの容器を置き、チョコを溶かす。あとは雪見だいふくをディップして味わおう。
「ほんのり温かいチョコレートがひんやりアイスを包み込みます。ガーナミルクチョコレートはミルク感が濃厚なので雪見だいふくと好相性。チョコフォンデュは洗い物や片付けが大変ですが、これは食べ終わったらゴミ箱にポイっと捨てるだけ。また、簡単な湯煎方法でも溶けやすいガーナミルクチョコレートを使うのも、お手軽ポイントの一つです」
また過去に彼が挑戦した雪見だいふくのアレンジレシピは、80以上にも及ぶという。
「雪見だいふくは挑戦しやすいんです。1個を実験的にアレンジしても、残りを食べると失敗には終わりません。残りの1個を“おあとがよろしいようで要員“として残してもらえたら(笑)。みなさんもいろんな食材と試してみてくださいね」
チョコフォンデュのほか、「雪見カレーヌードル」など、意外すぎるレシピもチェックを!
■3.新感覚シューアイス「クーリッシュークリーム」
次に紹介するのは、クーリッシュを使ったレシピ「クーリッシュークリーム」。
【使用する材料】
・クーリッシュ バニラ
・カスタードシュークリーム(お好みのブランドでOK)
冷凍庫から取り出したクーリッシュを1分間もみほぐし、シュークリームにクーリッシュの口を突き刺して注入すればあっと言う間に完成!
「販売されているシューアイスってどれもカチカチですよね。柔らかなシュー生地を生かして、シューアイスを味わえないかと考えて、できたのがこちらのレシピです。アイスを入れるとカスタードも冷やされるので、即席でシューアイスを楽しめます。さらにアイスを絞ってシュークリームに入れる過程は、誰でもパティシエ気分になれて楽しくお菓子作りをしてもらえると思います」
シュークリームのほかにも、ドーナツに入れたりとクーリッシュはアレンジが自在。
「『どんなスイーツに入れたらおいしいかな?』と、イマジネーションを育むツールとしてもお使いください(笑)。お子さんも簡単に挑戦できるので、お家時間のお菓子作りにもぴったりですよ」
■4.味も見た目もインパクト大!「ビスケットサンドチョコアイスケーキ」
次は、ビスケットサンドを使ったアイスケーキ「ビスケットサンドチョコアイスケーキ」。
【使用する材料】
・ビスケットサンド
・森永ミルクチョコレート
ビスケットサンドにチョコレートをのせ、アルミホイルを敷いたトースターに入れる。約1分焼き、チョコレートの四隅がとろっとしてきたら完成。
「あっという間にできるのに、写真映えもバッチリ。味わいも見た目以上のインパクトで、『言葉を失う』ということはこういうことかと感じたスイーツです(笑)。トースターで焼くことで、ビスケットがよりしっとりと、アイスもほどよく柔らかに。さっくり×とろ〜りの食感を楽しめますよ」
■5.手軽にお家でカフェ気分♪「ガリガリ君生クリームソーダ」
5つ目は、彼が初めて食べたアイス「ガリガリ君」を使ったレシピ「ガリガリ君生クリームソーダ」。
【使用する材料】
・ガリガリ君 ソーダ
・森永ホイップ植物性脂肪
まずは、棒を外したガリガリ君をお皿に盛り付ける。棒を使ってアイスを崩したら、最後に生クリームを加えるだけで出来上がり!
「クリームソーダ感覚で味わえるスイーツです。洗い物が億劫な方は、ホイップされたクリームにガリガリ君をディップしながら味わうのもおすすめ。ほかにも、ガリガリ君のコーラ味も生クリームにぴったり。ソーダとコーラの食べ比べも楽しんでみてください」
■こちらもおすすめ!「爽作・豆乳バナナシェイク」
5つのレシピのほか、シズリーナ荒井さんが学生時代に考案したという思い入れのあるレシピについても聞いてみると、「爽作・豆乳バナナシェイク」だと言う。
【使用する材料】
・爽 バニラ
・豆乳飲料バナナ
軽量カップに材料をすべて入れてよく混ぜ合わせる。あとはグラスに注ぎ入れるだけ!
「『爽』のコクのあるミルク感とあっさりとした豆乳がよく合うんです。ミキサーを使わずとも本格バナナシェイクができるのも魅力。爽のシャリシャリ感もいいアクセントに。学生時代に爽好きが高じて『どうしたらおいしくなるのかな?』と考えてできたレシピです。ほかにも爽とカルピスを使ったシェイクもおすすめですよ」
■アイス研究家となったきっかけとは‥?
1才の頃からアイスを食べ続け、累計4万8千個以上のアイスを食べてきたというシズリーナ荒井さん。小さな頃からアイスに牛乳をかけたりと、アイスへの探求心が強かったという。
ある時、冷凍庫にいろんな食材と並んでいるアイスを見て、「ほかの食材は解凍しておいしく調理して食べるのに、なぜアイスだけカチカチの状態で食べるのか。もしかしたらアイス本来のおいしさに気付けていないのではないか?」と疑問を持ったことから、アイスへの興味が一層高まったという。
■「アイスにも食べ頃があるんです」
大学卒業後、社会人を経験し、アイスへの探究心から東京芸術大学へ。
「“味覚は温度によって変化するのか”というテーマで研究を重ねました。人が美味しく感じる温度というのは、0〜10度。市販のアイスは−18度でどうやったら0度に近づけられるのかと試行錯誤しました。そこで気づいたのは、冷凍庫から冷蔵庫で解凍させるということでした」
彼は何分待てば美味しいアイスになるのかを夜な夜な調べ上げたという。
「例えば『エッセル スーパーカップ超バニラ』は70分、『爽』は60分、冷蔵庫で解凍することで最も美味しく食べられるんです。みなさんが食べているアイスは、まだ目覚めていません。食べたいタイミングはアイスの食べ時ではないのです。待っている間もアイスを味わううえでのお楽しみの一つ。アイスにも食べ頃があるということ知ってもらいたいですね」と、シズリーナ荒井さん。
「アイスはただのデザートではなく、食事のレシピにも使える食材の一つとしての可能性を秘めているんです」と語る、彼が発信する斬新なアイスレシピに今後も期待したい。