「大豆田とわ子と三人の元夫」第8話より、オダギリジョー&松たか子
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 1日に放送された松たか子主演のカンテレ・フジテレビ系ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(毎週火曜夜9時〜)第8話で、オダギリジョー演じる“魔性の男”の黒歴史が明かされ、戦慄から一転して同情の声が殺到する事態に。Twitterではオダギリジョーがトレンド入りし、その一挙手一投足にリアクションが寄せられている(※ネタバレアリ。8話の詳細に触れています)

 本作は、ドラマ「最高の離婚」(2013)、「カルテット」(2017)、映画『花束みたいな恋をした』などの坂元裕二がオリジナル脚本を手掛けたロマンチックコメディー。バツ3の建設会社社長・大豆田とわ子(松)と、なぜか別れてもなおしばしば集う3人の元夫(岡田将生、角田晃広、松田龍平)が人生を迷走するさまが描かれる。

 オダギリ演じる大史は、とわ子の日課であるラジオ体操で出会った男性。2人はひょんなことから急接近し、親友かごめ(市川実日子)を亡くしたとわ子にとって彼が慰めの存在となっていった。しかし、実は彼はとわ子が社長を務める「しろくまハウジング」を買収しようとする外資系ファンドの責任者で、とわ子の社を訪れては社長辞任を迫り、社外ではニコニコと駆け寄ってくるリアル・ツンデレ男。先週は、その豹変ぶりが「怖すぎる」と戦慄の声がネットを沸かせていたが、8話では意外な展開へ。厄介な彼に振り回されるとわ子だが、悪びれず「ビジネスとプライベートは別」と言い関係を断とうとしない大史に抗えず、おまけに社長から娘との結婚を迫られたという彼に恋愛指南するハメに。

 大史と会うたびに惹かれながら、社長の頼みだからと好きでもない女性と結婚しようとする彼にデートの手ほどきをするとわ子の心境は複雑だが、彼が「社長には逆らえない」理由には哀しい過去が秘められていた。彼には10代後半から30代前半まで空白があり、ドン底の自分を拾ってくれたのが社長なのだという。とわ子が彼の身の上話を聞く一方、大史が断固として社長を退こうとしないとわ子に核心を突く一言を放ち、動揺させる場面も。

 机を叩きながらとわ子に辞任を迫る恫喝男と、とわ子の傷ついた心を癒やす好青年。目まぐるしく変わっていく大史に振り回される視聴者が続出し、「キュン死した」「何してもかっこいい」「本領発揮」「騙されてもいい」などオダギリにときめく声が飛び交っている。

 これまでにも魚喃キリコの漫画に基づく『南瓜とマヨネーズ』(2017)など、女性を狂わせるキャラクターをさらりと演じてきたオダギリ。現在、主人公の亡き夫(やはり女癖が悪い)を演じる『茜色に焼かれる』が上映中。今後、永瀬正敏、金子ノブアキと3兄弟にふんする『名も無い日』(6月11日公開)、石井裕也監督のもと日韓のキャストが集結する『アジアの天使』(7月2日公開)などの新作映画を控えている。(編集部・石井百合子)