季節の変わり目に起きる体調不良。薬を使わずにできる予防法
季節の変わり目に体調を崩しやすいという人は、少なくないのではないでしょうか。
「季節の変わり目はいつも鼻水が出たり鼻がつまったり、くしゃみが連続で出たりします。花粉症とは違う感じなのですが、市販薬を飲めばよいのでしょうか?」という読者の悩みに、医師が答えてくれました。
季節の変わり目の体調不良
季節の変わり目になると、くしゃみや鼻づまりがひどくなる…、それは「寒暖差アレルギー」かもしれません。人によっては倦けん怠たい感や不眠、皮膚のかゆみなどが出ることも。花粉症などのアレルギーと症状が似ているので、「もしかしてアレルギー?」と思う人もいるかもしれませんが、寒暖差アレルギーの場合は検査をしてもアレルギー反応は出ないんです。
医学的には「血管運動性鼻炎」といい、じつは自律神経の乱れによって起こる反応です。私たちの体は、寒い場所では血管が縮み、暖かい場所では広がります。その調節は自律神経が行っているのですが、部屋の中と外などの温度差が7度以上になるとその調節がうまくいかなくなりがちに。その結果、鼻粘膜の血管が拡張してむくみ、鼻づまりやくしゃみといったアレルギー症状が出るのです。
対策としては、服やマスクなど、着用するもので寒暖差をできるだけ少なくすることです。とくに首の皮膚表面近くには太い血管がとおっているため、首を温めることで顔の血流もよくなり、効果的です。春でも就寝時は首が冷えるので、ネックウォーマーなどで防寒対策を。手首や足首も、皮膚表面に近いところに太い血管がとおっているので、手袋や靴下などで対策するのがおすすめです。
もし症状がひどければ、薬で症状を抑えることもできます。ただその症状が、別のアレルギーによるものだと薬も違ってくるので、薬を使用したいときは必ず医師や薬剤師に相談を。
<イラスト/野田節美 取材・文/ESSE編集部>
●教えてくれた人
せたがや内科・神経内科クリニック 院長。内科医。東邦大学医学部医学科卒業後、東邦大学附属医療センター大森病院、済生会横浜市東部病院勤務を経て2013年に東京・二子玉川にせたがや内科・神経内科クリニックを開設。
「季節の変わり目はいつも鼻水が出たり鼻がつまったり、くしゃみが連続で出たりします。花粉症とは違う感じなのですが、市販薬を飲めばよいのでしょうか?」という読者の悩みに、医師が答えてくれました。
季節の変わり目の体調不良
季節の変わり目に、突然体調が崩れる…対策は?
季節の変わり目になると、くしゃみや鼻づまりがひどくなる…、それは「寒暖差アレルギー」かもしれません。人によっては倦けん怠たい感や不眠、皮膚のかゆみなどが出ることも。花粉症などのアレルギーと症状が似ているので、「もしかしてアレルギー?」と思う人もいるかもしれませんが、寒暖差アレルギーの場合は検査をしてもアレルギー反応は出ないんです。
●じつは自律神経の乱れによって起こる反応
医学的には「血管運動性鼻炎」といい、じつは自律神経の乱れによって起こる反応です。私たちの体は、寒い場所では血管が縮み、暖かい場所では広がります。その調節は自律神経が行っているのですが、部屋の中と外などの温度差が7度以上になるとその調節がうまくいかなくなりがちに。その結果、鼻粘膜の血管が拡張してむくみ、鼻づまりやくしゃみといったアレルギー症状が出るのです。
●服装や生活習慣の改善で対処を
対策としては、服やマスクなど、着用するもので寒暖差をできるだけ少なくすることです。とくに首の皮膚表面近くには太い血管がとおっているため、首を温めることで顔の血流もよくなり、効果的です。春でも就寝時は首が冷えるので、ネックウォーマーなどで防寒対策を。手首や足首も、皮膚表面に近いところに太い血管がとおっているので、手袋や靴下などで対策するのがおすすめです。
もし症状がひどければ、薬で症状を抑えることもできます。ただその症状が、別のアレルギーによるものだと薬も違ってくるので、薬を使用したいときは必ず医師や薬剤師に相談を。
<イラスト/野田節美 取材・文/ESSE編集部>
●教えてくれた人
【久手堅(くでけん)司先生】
せたがや内科・神経内科クリニック 院長。内科医。東邦大学医学部医学科卒業後、東邦大学附属医療センター大森病院、済生会横浜市東部病院勤務を経て2013年に東京・二子玉川にせたがや内科・神経内科クリニックを開設。