Windows付箋ツールはシンプル・イズ・ベスト！ 「書く、貼る、消す」ができるに特化した「Fy Memo」の使い方
特に多いのが、紙の付箋をイメージしたツールだ。
デスクトップにペタペタと付箋を貼るような感覚で使えるツールである。
今回は、こうしたツールの中から、あえて機能の少ない「Fy Memo」というツールを紹介しよう。
「シンプル・イズ・ベスト」こその快適な使い勝手を実感できるだろう。
●ヘルプを見なくても直感的に使える分かりやすさ
Windowsのフリーソフトの世界で、「付箋ソフト」は1つの定番、必須なジャンルとなっている。
「付箋ソフト」とは、紙の付箋と同様にメモを書いてデスクトップに貼り付けられる。Windows 10にも付箋アプリが標準で用意されているので、利用している方も多いかもしれない。
ただし、ツールによって機能は大きく異なる。中にはかなり多機能なアプリもある。
たとえばWindows 10付属の付箋アプリは、画像も貼り付けられるし、文字の書式も設定できる。
機能が多いのは悪いことではない。
しかし個人的に付箋アプリには、あまり意味があるとは思えない。
付箋アプリに関しては、「書く」「貼る」「消す」という基本機能を、いかに簡単に素早く実行できるかが最も大切だからだ。
その点でおすすめしたいフリーソフトが「Fy Memo」なのである。
「Fy Memo」では、面倒なインストール作業は不要だ。
ダウンロードしたzipファイルを解凍すると「memo.exe」と「memo_x64.exe」の2つのファイルができる。
「memo.exe」が32bit版
「memo_x64.exe」が64bit版
これらを使う環境にあわせて実行すれば、タスクトレイにFy Memoアイコンが常駐する。
付箋を貼るには、このアイコンをダブルクリックすればよい。
白紙の付箋が貼り付けられたら、付箋をダブルクリックしてメモを入力して［OK］をクリックするか、［Ctrl］+［Enter］キーを押すだけだ。
付箋の内容を編集したいときは付箋をダブルクリックする。
付箋内容のウィンドウが表示されるので、メモを修正して［OK］をクリックするか、［Ctrl］+［Enter］キーを押す。
付箋の色は付箋上での右クリックメニューから変更できる。
削除するなら、右クリックメニューの［はがす］を選択すればいい。
基本的な使い方はこれだけだ。
これだけ分かっていれば、紙の付箋と同じ手軽さで利用できる。
なお、タスクトレイのアイコンを右クリックして［設定］を選択すれば、設定のダイアログボックスが表示される。
フォントや文字サイズ、透明度、メモの保存先、常に手前に表示する設定などが用意されている。
使い方の細かいカスタマイズが必要なら、この画面で設定しよう。
タスクトレイの「Fy Memo」のアイコンをダブルクリックする。
白紙の付箋が貼り付けられる。
付箋をドラッグして移動したら、ダブルクリックしてメモを入力して［OK］をクリックする。または［Ctrl］+［Enter］キーを押す。
メモ付きの付箋が貼り付けられた。
もちろん、移動やサイズ変更も自由自在。
付箋を右クリックして［付箋の色］を選択すれば色を変更できる。
削除するには、付箋を右クリックして［はがす］を選択する。
設定のダイアログボックス。フォントや文字サイズ、透明度、メモの保存先などをカスタマイズできる。
●気に入ったらスタートアップに登録しよう
「Fy Memo」が気に入ったら、Windows起動時に自動的に起動するよう「スタートアップ」に登録しておくとよいだろう。「Fy Memo」側には登録の機能が用意されていないので、手動で登録する必要がある。
1．エクスプローラを起動したら、まずは［表示］タブで［隠しファイル］をチェックして、隠しファイルが表示されるようにする。
2．次に「Cドライブ」→「ユーザー」→「(ユーザー名)」→「AppData」→「Roaming」→「Microsoft」→「Windows」→「スタートメニュー」→「プログラム」→「スタートアップ」とたどる。
3．最後の「スタートアップ」フォルダに「Fy Memo」のプログラムのショートカットを作成する。
これで、Windows起動と同時に「Fy Memo」が利用できるようになる。
エクスプローラを起動したら、まずは［表示］タブで［隠しファイル］をチェックする。
「Cドライブ」→「ユーザー」→「(ユーザ名)」→「AppData」→「Roaming」→「Microsoft」→「Windows」→「スタートメニュー」→「プログラム」→「スタートアップ」とたどり、「memo.exe」または「memo_x64.exe」のショートカットを作成する。
「Fy Memo」は、非常にシンプルな付箋ツールなので、ほかのアプリケーションの邪魔にもならないだろう。紙の付箋を活用していて、デスクトップ上でも同じようなシンプルな付箋ツールを探しているなら、ぜひ試してみてほしい。
・「Fy Memo」作者のページ
・「Fy Memo」ダウンロードページ（ベクター）
井上健語（フリーランスライター）
