日本代表を率いる森保一監督【写真:Yukihito Taguchi】

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30日にW杯予選でモンゴルと対戦、森保監督は3バック採用の可能性を示唆

 日本代表を率いる森保一監督が29日、翌30日にフクダ電子アリーナで開催されるカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選モンゴル代表戦の前日記者会見に出席。

 25日に行われた国際親善試合の韓国代表戦(3-0)での手応えを語るとともに、モンゴル戦に向けて「3バックをやるのもありかなと思っている」と、格下との異例の“アウェーゲーム”に向けて迷いがあることを明かしている。

 30日に行われるモンゴル戦は日本にとってアウェーゲームながら、新型コロナウイルスの感染状況などを考慮され、異例の日本開催が2月に決定。会場として千葉のフクダ電子アリーナが選ばれ、無観客試合として開催される。

 グループFの日本はここまで4連勝で首位を快走。一方のモンゴルは1勝5敗の最下位となっており、2019年10月10日の前回対戦では日本が6-0と大勝している。格下相手となる一戦に向けて、森保監督は「韓国戦から大きく変えようとは思っていない」とした一方、「対戦相手、前回の結果を踏まえると、大幅に変えることも経験しながら選手たちに体験してもらう。心情的には使ってあげたいという気持ちはあるが、ここは公式戦なので、チームの軸をしっかり持ちながら勝ち進む、戦いに臨むことは考えたい」と、韓国戦の出場メンバーを軸としながらも、先発の顔触れについては流動的な状況だとしている。

 そして採用するシステムについても、「基本的には韓国戦でやった形でスタートしたい。試合の中で変えたほうが良いと思うことがあれば、3バックに変えるということもこれまでにやってきたので、モンゴル戦でももしかしたらやるかもしれない」と含みをもたせつつ、迷いを覗かせた。

「実は少し迷っていて、3バックをやるのもありかなと思っている部分もあるし、選手をどう使うかというのも迷うというか、いろいろなことが巡り巡っている。(前回対戦の)日本で戦った時の6-0を踏まえると、格下相手と思われるかもしれないが、これは絶対に勝たなければいけない相手だと思い臨むものの、勝って当たり前のチームと対戦するほど難しいことはない。特に直近(の試合)は韓国戦で、たくさんある試合のうちの1試合でも特別なモチベーションに自然となる試合だから、その後の試合は難しい」

韓国戦のパフォーマンスに手応え「チーム全体の戦い方の共有が上がった」

 宿命のライバルである韓国との一戦は、たとえ親善試合であってもテンションの高まる試合であり、実際に日本は闘う姿勢を貫き会心の勝利を収めた。「チーム全体の戦い方の共有が去年のヨーロッパ遠征より上がった」と手応えも口にしていた森保監督だが、“勝って当たり前”と見られるモンゴルとのW杯予選に向けて、チーム全体をどのように持っていくかについて現時点では迷いがあるようだ。

「チームの軸をしっかり持ちながら勝ち進む、戦いに臨むことを考えたい」と語った指揮官は、果たしてどんな11人を選ぶのか。韓国戦の快勝直後の一戦となるだけに注目が集まる。
(Football ZONE web編集部)