日本は四方を海に囲まれた島国であるため、安全保障的には海上における防衛力が重要となる。中国も近年では国産空母の就役のみならず、新型艦艇を多数建造して海軍力を強化しており、そのためか日本の海上戦力には興味津々のようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本は四方を海に囲まれた島国であるため、安全保障的には海上における防衛力が重要となる。中国も近年では国産空母の就役のみならず、新型艦艇を多数建造して海軍力を強化しており、そのためか日本の海上戦力には興味津々のようだ。中国メディアの百家号はこのほど、海上自衛隊は「アジア最強とも称されている」と紹介する記事を掲載し、その実力を知ると警戒心を持たざるを得ないとしている。

 記事はまず、敗戦国である日本は空母や原子力潜水艦、戦略爆撃機、核兵器などは憲法により保有できないと指摘。しかし、それでも日本の海上戦力を発展させる障害とはなっておらず、「多くのヘリコプター搭載型護衛艦」を就役させたと伝えた。しかも、その排水量は他国の軽空母よりも大きいほどで、「ヘリコプターを搭載しているだけで、実質的には軽空母と変わらない」としている。

 また、日本は他国から注意を引かないように「護衛艦」と名乗っていると主張。このヘリコプター搭載型護衛艦にF35B戦闘機を搭載できるように改造する計画まであると伝えた。

 このほか、日本は多くの潜水艦を保有しており、なかでも「そうりゅう型潜水艦」は注目に値すると紹介。世界で初めてリチウムイオン電池を搭載したこの潜水艦は、長期間潜水することができて静粛性にも優れていると指摘した。さらに、海上自衛隊は対潜能力も世界一流で、空中、海上、海中の「三位一体」対潜システムを構築していると紹介。数多くの対潜哨戒機を保有していると伝えている。

 それで記事は、「アジア最強とも称される日本の海上戦力は中国が注視するに値する」とし、その全体的な能力は「決して甘く見ることはできない」と分析。海上自衛隊は「名実ともに日本海軍と読んでも差し支えないほどになっている」と高度な警戒感を示した。海洋進出を進める中国にとって、日本の海軍力はかなり気になる存在のようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)