役所広司&西川美和監督がコメントを発表
 - (C) 佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会

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 2月11日に公開された役所広司主演の映画『すばらしき世界』が、25日までの累計で興行収入5億4,641万2,440円、観客動員41万5,059人となった(数字は配給発表)。西川美和監督の作品の最高興収を更新中だ。

 『ゆれる』『永い言い訳』などの西川監督が脚本も担当した作品。佐木隆三の小説「身分帳」を原案にした人間ドラマで、13年の刑期を終えて出所した元殺人犯・三上(役所)の出所後の日々を描いている。共演は仲野太賀、六角精児、北村有起哉、長澤まさみら。西川作品の最高興収の更新に際して、役所、西川監督の2人がコメントを発表した。

 役所は「まずは、新型コロナウイルス感染の危険な時期に、劇場まで足を運んでくださったお客さまに心から感謝いたします」とし、「封切り以降この映画は着実に観客の皆さまの心に届いているように感じています。こんなに愛される映画に参加できたことを幸せに思っています。どうぞ、劇場に観に来てください。そして大いにすばらしき世界について語りあってください」と呼びかけている。

 一方の西川監督は「音信不通だった大昔の知人から『良かったよ』と連絡が入ったりして、私自身もびっくりしています。このような状況下で、多くの方が映画館に足を運んでくださったことに心より感謝いたします」とコメント。

 「劇場で観てこその醍醐味を楽しんでもらえる映画になるようにと、スタッフや俳優とともに丁寧に作った労が報われた気持ちです。苦しい時間が長く続いていますが、人々が映画を求める情熱は消えていないんだなあ、と実感し、いっそう気持ちが引き締まりました」と続けている。(編集部・海江田宗)