7万7千羽殺処分続く 住民不安の声 芳賀の養鶏場で初の鳥インフル
13日、芳賀町の養鶏場で県内の養鶏場では初めて高病原性の鳥インフルエンザウイルスが確認されたことを受け、飼育されている鶏7万7千羽の殺処分が行われています。
13日、芳賀町の養鶏場から35羽の鶏が死んでいると県に通報があり、遺伝子検査で高病原性の鳥インフルエンザが確認されました。
この養鶏場ではおよそ7万7千羽を飼育していて県は昨夜10時からすべての鶏の殺処分を開始しました。
このうち、14日午後3時までに半数ほどにあたる3万8100羽を殺処分したということです。
鳥インフルエンザは今シーズン栃木県を含めると18の府県で発生が確認されていて、県内の養鶏場では2004年に国内で発生して以来初めてとなります。
県は昨夜、県庁で今後の対応を協議するため対策本部会議を開き、その後行った記者会見で福田 富一知事は驚きを隠せませんでした。
県は、家畜伝染病予防法に基づき発生した養鶏場から半径3キロ以内で卵や鶏の移動を10キロ以内の区域で搬出を禁止しています。
この区域内は26の農場があり、被害の拡大を防ぐため周辺の5カ所に消毒ポイントを設け、他の養鶏場などに出入りする車両の消毒を行っています。
福田知事は、農林水産省の池田 道孝政務官とオンラインで会談し、獣医師の派遣や消毒液などの防疫資材の提供するよう要請しました。
14日午前には、感染経路を解明するため農林水産省の疫学調査チームが発生した養鶏場に入り、調査を開始しています。
県は、15日中に7万7千羽の殺処分を完了させ、発生した養鶏場に隣接する土地に処分した鶏などを埋める作業を19日までに終えたいとしています。
その後、周辺の養鶏場で鳥インフルエンザの検査を行う予定です。