2020年は、新型コロナによる巣ごもり需要で、家庭で冷凍食品を利用する人が増えたようだ。日本における冷凍食品の歴史は長く、2020年にちょうど100周年を迎えている。この年月の間に、日本の冷凍食品はどんどん進化を遂げてきた。(イメージ写真提供:123RF)

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 2020年は、新型コロナによる巣ごもり需要で、家庭で冷凍食品を利用する人が増えたようだ。日本における冷凍食品の歴史は長く、2020年にちょうど100周年を迎えている。この年月の間に、日本の冷凍食品はどんどん進化を遂げてきた。中国メディアの百家号は24日、「日本の冷凍食品は、科学技術を駆使してますます進化している」と紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本の冷凍食品について「なんでも美味しく冷凍してしまう技術」を持っていると紹介。「日本人はどんな食材でも天ぷらにしてしまうが、冷凍もそうだ」と中国人には無い発想に舌を巻いている。記事は特に、「果物と野菜」の種類の豊富さに着目。ブルーベリーやマンゴー、ほうれん草、ナス、オクラなど種類が豊富で、すでに切ってあって「解凍するだけで食べられるのでお手軽だ」と感心している。

 また、「便利さを追求」していて匠の技が光るとも感心している。例えば、水がいらない冷凍ラーメンは、温めるだけで今作ったかのようなおいしいラーメンが食べられると紹介。容器にもこだわっていて、冷凍おむすびはトレーに切り取り線があって、食べたい分だけ切り取ってそのままレンジに入れることができる。皿を使わず手も汚さず、トレーは小さくなるので冷凍庫のスペースを無駄に使うこともない。

 記事はさらに、「新鮮さ」を保つ技術や、「見た目」の良さ、「健康的」など、日本の冷凍食品は消費者の需要に合わせて進化してきたと称賛。巣ごもり需要は、冷凍食品の需要にも変化をもたらした。今後は、新たな需要に合わせてさらなる進化を遂げていくことだろう。

 記事は、こうした進んだ日本の冷凍食品市場から学ぼうと伝えているが、中国では冷凍食品はそれほど普及しておらず、種類もそれほど多くはない。食品は冷凍よりも生が良いという中国人が多いためだろう。店に並ぶ冷凍食品の中には、すでに何度も解凍と冷凍を繰り返しているものがあるので、質が悪いのは確かだ。日本の「先進的な冷凍技術」を見習う以前に、配送や管理を見直すのが先かもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)