現役医師が断言「緩い日本のコロナ対策はむしろ多くの命を救った」
■日本人の気質
私たち日本人は、謙遜と謙譲を美徳としてきました。つらくても努力し続け、その上で評価を待つ。自らを鍛え、成果をあげて人から評価されることを受動的に待つことを教えられて育ちます。
目的と手段が本末転倒になり、最短で目的が達成するよりも努力し続ける非効率さが美徳とされることもよくあります。細かいところまで気を配り、「石橋をたたいて渡る」ことが日常茶飯事です。さらに武士道の文化もあわさり、自己研鑽(けんさん)の美徳と統合されています。
たとえうまくいっても「それほどでも」と謙遜し、決して「うまくいったでしょ! スゴイでしょ」なんて自慢しません。みんなで一緒に行動することを良しとし、誰かが独り占めすることを良しとしません。少ない国土でも多くの国民が公平に平和に暮らせる、奥ゆかしさの工夫の中で培われた知恵だと思っています。
これまでの日本の新型コロナウイルスへの対応は否定的に報道されたり、考えている人が多く見受けられます。しかし私は完璧だと考えています。
「イヤイヤ全然ダメでしょ」と即座に否定されそうです。
でも現実を見てみましょう。
日本は先進国の中ではとりわけ新型コロナによる被害は少なく、流行は下火になっています。人々のいさかいもほとんどありません。政府と人々の対立もなく、みんなで協力してなんとか乗り越えたと言えるでしょう。
私は、新型コロナは蔓延後に収束しすでに「季節性ウイルス」になったと考えています。国内では抗原検査は不要になりつつあると思っています。陰性を証明しないと、食事や観光などができないのは理に合いません。季節性になっている新型インフルエンザも通年で存在していますが検査は行われないからです。
■日本の3つの勝因
私は、日本の勝因は3つに整理できると考えています。
1つ目は、日本の保険医療システムが充実し基礎疾患を日頃からあまねく管理できていたことや、重篤化した人々も医療者が献身的に治療できたことだと思います。高度な医療機材や治療薬を有して使えることや、国民の教育度も高いことも含まれます。
教育度が高いことは、ウイルスの概念を理解しマスクの必要性を実感したり、飲食店での飛沫経口感染を予防するための緊急事態宣言を国民全体で実行することにつながります。
2つ目は、清潔観念が徹底していることです。疫病が繰り返しはやることに対応し、靴を脱いで入浴が好きで部屋にあがり手洗いうがいをするといった個人個人の日常保清、下水道などの都市設計、ネズミや蚊など媒介動物を駆除などもふくめた人間を守る公衆衛生の総合力です。
3つ目は、季節性コロナウイルスにさらされてきたことと公的補助による小児ワクチンと高齢者の肺炎球菌ワクチンの徹底などによる獲得免疫の恩恵が大きいと思っています。
この3つの条件がそろっていたため、実効性をもちつつ経済被害を最小限にする「ユルユル対策」が奏功したのだと思っています。乳児から高齢者まで健康管理やフリーアクセスをあまねく提供してくれている国民皆保険による保険医療制度を、今後も大切にしなくてはいけません。
新型コロナは、日本人が普段から積み重ねてきたこうした努力によって、甚大な健康被害を減らすことができることを教えてくれたと思っています。
■厳重な管理は効果が少ない
日本とは比較にならない厳格な対応をしている海外の国々は沢山あります。
中国では、武漢で新型コロナウイルスが発生した際に新設病院を短期間で造り、全国の軍隊所属の医療班を招集し制圧し、感染を完全に鎮圧したと考えられていました。
ところが2021年1月になり、患者が発生した都市を容赦無くロックダウンし、市民が困窮していることが報道されました(注1)。2月近くになっても情け容赦無くプライバシーも無く、肛門から検体を採取するという徹底した検査もおこなわれています(注2)。
欧州でも、強力な措置が取られました。
ドイツでは、10万人あたり新規感染者が200人以上の場合は移動制限になります(注3)。1400万都市東京では、1日に3万人という規模です。500人を目標にしている東京が、世界的にみてどれだけ完璧すぎるか良くわかる実例です。
フランスでは、夜間外出禁止令も出されており大型ショッピングモールの閉鎖が指示されています(注4)。全土で夜間外出制限が命じられ午後6時までに帰宅という厳しい措置が取られています(注5)。
オランダでは、1月23日から夜間外出禁止令が発令されました(注6)。それに呼応し、規制を行う国側と市民が衝突。各地で放火などを伴う暴動が起きています(注7)。
■ロックダウンは解決にならない
イギリスでは、1月に3度目のロックダウンを行いました(注8)。それでも長引く規制にもかかわらず、死者が10万人を超え国民に大きな不満が蓄積しています(注9)。
オーストラリアは、厳しい外出制限とほぼ鎖国に近い状態により市中感染が起きないところまできていました(注10、11)。ところが、2021年になり市中で変異ウイルス感染の感染拡大が再発しました(注12)。
2021年になり暴動を抱えながらも厳しい行動制限を国民に課しているオランダから、ロックダウンは意味がなかったという分析報告がありました(注13)。
新型コロナウイルスに対して、人間は完全に封じ込める力をもたないことを証明しています。厳しい制限をして発生数を減らすことはできるかもしれません。けれども一時ゼロにまで持っていってもどこかで発生してきます。
PCR検査を無限にやっても陽性者の隔離を厳密に行っても、封じ込めはできません。濃厚接触の掘り起こし追跡調査の終了は賢明な判断です。流行は下火になりました。昨年9月の「感染者ゼロを前提にすると、新型コロナは終わらない」で予想したとおりの経過をたどっています。
■厳しいロックダウンで窮地のインド
JETROで、世界最大の厳しいロックダウンを課したインドの窮状が伝えられています(注14)。この報告の中で、インドを含め米国や欧州ドイツに比べて日本が大変に緩い規制だった調査結果がグラフで示されています。
自粛を強要する警察が、生活のためにやむなく家から出た国民を暴行している映像も流れました(注15)。
2020年3月にはすでに厳しい取り締まりが開始されていますが、1日に10万人以上の陽性者を出した9月中旬まで増加しつづけました。その後ゆっくり自然減少に転じていきました。これだけ厳しく取り締まっても、コロナの死亡者は15万人を超えロックダウンによる経済被害と合わせ甚大な被害は免れませんでした。
立法して警察組織が厳しく刑事罰を科しても、流行の急速な沈静化はできなかったのです。
さてここで、日本の流行を見てみましょう。
2019年末の計測できなかった大流行はさておいて、冬の流行は多い時でも1日に7000人ほどですでに下火になりました(注16)。こちらも昨年予想した2月ごろまでに急減するとお示しした通りに推移します。
皆さんご存じの通り、昨年4月の緊急事態宣言に引き続き2回目が出されています。1回に比べると国民は緩い対応をしています。前回はGDP30%実質14兆円の損害を出したのに比べ、今回は半分の被害で済んでいます(注17)。
菅義偉首相は2日、栃木県を除く10都府県で3月7日まで延長することを表明しましたが、流行が落ち着くにつれ一つずつ規制が解かれていくのではないかと思っています。
■コロナウイルス対策による被害の要因
まとめると、新型コロナウイルスによる被害は以下の3点に要約されると思います。
2.その国の医療体制の普及充実度や国民の公衆衛生に依存する。
3.季節性コロナウイルスやワクチンによる獲得免疫が影響する。
日本では、2と3が完備されていたので、1に対応したユルユル型の管理が功を奏しました。とてもよい方策だったと考えています。欧州では医療費削減により2が、インドは2と3が十分ではなかったことが推測されます。
日本では、厳しい規制を行うとそれによる被害の方が大きくなってしまいます。1年以上経過し、国民の集団免疫は上昇しました。疫病は、ふつうは国土に広まった最初が一番被害が大きいものです。変異型にも、この期間に追加獲得した免疫による交差免疫で対応できることでしょう。
■緩い日本のコロナ対策はむしろ多くの命を救った
リアルな生活は人を守ります。
私は、緊急事態宣言でも通勤電車に乗り診療を続けました。患者さんもがんばってクリニックを受診されました。採血、検尿、心電図、画像などの外来検査で大病が発見できた方がたくさんいらっしゃいました。
胆石による閉塞性胆管炎、虫垂炎、尿管結石の方もいました。心臓にステントを入れたり、大動脈や膵臓、婦人科の手術をされた方もいました。緊急を要する脳の病気がMRIで判明した方もいらっしゃいます。リモート診療では行えない判断でした。
コロナで混乱・遅延する外来をかき分け、総合病院の先生方と協力して加療しました。感謝される患者さんの電話をひきつぐスタッフも皆、クリニックを開け続けたことを誇らしく思ってくれています。医療現場では、感染症の一部にすぎないコロナ以外の病気対応の方がはるかに多かったのです。
もし、欧米のような厳しいロックダウン(都市封鎖)が長期間なされ、私がクリニックに行けなかったり、患者さんが家で症状を過剰に我慢してしまったりしていたら手遅れになっていました。日本のコロナ対策がユルいからこそ、むしろ多くの命を救うことができたのです。
また、私のクリニックには妊婦の患者さんが来院されます。コロナ禍と言われる最中でも、新しい命の誕生に携わることができました。今、お子さんの誕生を待っている患者さんも複数いらっしゃいます。最近では、ある栄養士さんは出産を経て、元気に復職されました。医師としてうれしいエピソードです。
このように管理のユルさで得た恩恵がたくさんあったのです。掘り起こしPCRで市中の無症状陽性者を発見し、警察が取り締まったりしていたら、悪影響の方が甚大でした。診療も出産(計画)も見送らざるを得なかったかもしれません。
■変わらない日常が心身を守る
診療以外でも、私は何も気にせず新型コロナのPCR検査で陽性だった方や濃厚接触者になった方とも普段通り仕事をしてきました。
先日、ある方から「先月コロナ陽性だったのですが、お伺いしても良いですか?」と尋ねられた時は驚きました。「気にしないで一緒にお会いして仕事しましょう」と答えたところ、「普通に仕事していいかどうか心配でした。感動です」とおっしゃっていました。咽頭炎や胃腸炎、インフルが治ったことを気にする人はいないでしょう。新型コロナも、それと同じ話です。
感染が国内で広がり始めたころ、1歩でも外に出たらウイルスを吸い込むかのようにメディアが視聴者を脅していた時期がありました。しかし私は基準を守り仕事を続けました。私のように、フェイクを排してファクトに基づいて同じペースで仕事を継続してきた方も多いでしょう。
国が国民を信頼しちょうどいい制限を与え、民度の高い国民がそれに応えた日本式の勝利だと思っています。陽性者数とPCR検査を連呼するメディアは有害無用でした。
私は食材を買いにスーパーに出かけ食事に気をつけ外で外気の中で運動し、コロナ中に体調を整えました。海外のように、厳格にひきこもりを強要されていたら体だけでなく心の健康も損なっていたに違いありません。
実際、ロックダウンなどの行動制限を強力に科しているフランスではうつ病が2倍に増えています(注18)。人間は、外に出て光を浴びて自然の中でリフレッシュしたり人々と会話をしたりして心身の健康を保っています。
強力な感染拡大予防対策やプライバシーの無い検査強要は、人間の尊厳や生き生きした生活を奪います。法律のもとに東京駅前や銀座で突然検閲が始まり肛門PCRのためにおしり出せと強要されて、何らかのウイルス陽性で隔離。それが平気でいられますか?
■「罪なき疾患」で罰するべきではない
日本人は、よく同調圧力が高いと自嘲(じちょう)ぎみに話します。私は、決してそんなふうに思いません。「出る杭は打たれる」文化などと語られますが、海外における優れた人への妬みや中傷は日本の比ではありません。
日本の外出制限は、「自粛の要請」にとどまり、ユルユルで罰則もありません。しかし日本人の多くが早く自宅に帰ります。そういう国民に対し、コロナ関連法案で刑事罰まで検討された際にはハラハラしました。幸い刑事罰はなく行政罰のみになりましたが(注19)私はそれも必要ないと思っています。
無症状で広がる罪のない感冒疾患に国家が介入し個人を罰すること自体が問題です。弱い感染症や他の理由で、国民が恣意的に隔離されていく危険をはらんでいます。
もし次の感染症が流行したら、無症状で平和に暮らしている国民の生活に国家の取り締まりが乗り込んできて暮らしが破壊されていくことでしょう。今回はPCR検査でしたが、うかがいしれない他の検査にとってかわるかもしれません。
■日本は正解を選んだ
今回、新型コロナで学んだことは多岐にわたります。
そのひとつは、国民の自主性に任せて緩い管理をした政府・自治体と、それに応じて国民が自主的に頑張ったことです。ワクチンがやって来れば鬼に金棒です。
法律を作って個人を取り締まることは解決にならないことも学びました。人々は、鎖国もロックダウンも解決にならないことを学びました。
日本にとっては、実践してきたユルユル型対応が実は正解だったのです。必要以上の経済被害や国民の暴動を抑えながらも、集団免疫を獲得していく理にかなったものだったのです。
無症状のまま広がって行くこのウイルス(注19)に対し緩い対策をとっても、日本では被害が少なく過ぎ去りました。今後、ウイルスが存在しても発症者が少ないなら迷惑な隣人ではありません。
ヒステリックに「角を矯めて牛を殺す」ことにならなくて本当に良かったです。日本の対応は評価されて良いものだと思っています。専門家は、国民の自由な生活や移動の制限、生活の否定が主な仕事になってしまっています。人生で1度しかない修学旅行は中止しないでもらいたいと願っています。
奥ゆかしさと謙虚さといった日本人の気質、日本のコロナ対策の長所についてはなかなか語られることはありません。私は臨床の現場にずっと身を置いて、日本の伝統や民度、医療制度の普及と継続の大切さを明言すべきだと実感しています。
不十分な情報で比較的正確に未来を予測できた「日本のコロナウイルスは終わった。さあ旅にでよう」を今でもお伝えしたい気持ちです。
私たちは、一周してさらに学びましました。
日本はこのまま順調に再興し、コロナ以前よりも繁栄することが約束されています。元気よく暮らしていきましょう。
■English abstract
Successful loose restrictions in Japan and consideration of COVID-19 measures
The Japanese are well-known for upholding virtues, such as humility, modesty, and self-improvement, and observing the culture of Bushido. Therefore, several local opinions lean toward the belief that the current coronavirus disease 2019 (COVID-19) measures are insufficient, to which I disagree. I believe that the Japanese loose measures are nearly perfect from a global point of view.
The majority of forecasts and considerations I provided in this column since last year have proved accurate. For example, I opined that the media offers more harm than benefit, as it tends to arouse excessive anxiety among people, which renders them less capable of confronting difficulties. Indeed, the recent COVID-19 pandemic has supported this view.
My perspective is that the success of COVID-19 measures in Japan can be attributed to the integration of three conditions.
The first is that the insurance medical system has been established and supplied to all citizens, such that extensive support during the health crisis was possible. The insurance also covers vaccination from infants to the elderly and advanced medical equipment and remedies.
Healthcare knowledge in the country is optimized. A high level of education leads to the understanding of the concept of viral infection, thus realizing the need for masks to prevent the spread of the virus via oral droplets.
The second is that Japan adheres to high standards of cleanliness. As such, sustaining forward-looking measures for epidemic control is considered a tradition. Urban designs for sewerage and extermination of pests, such as rats and mosquitoes, are constantly maintained. The Japanese practice cleanliness and personal hygiene, such as taking off shoes upon entering a room, showering on a daily basis, and handwashing and gargling upon arriving home, as habits even before the pandemic. Maintaining a healthy lifestyle is the key to the comprehensive power of health.
The third constitutes my personal opinion. The Japanese can benefit from acquired immunity through exposure to seasonal coronaviruses and effective implementation of pediatric vaccines and pneumococcal vaccines for the elderly through public assistance.
Based on the experience of India, lockdown measures and strong national control through police power are unsuitable solutions. Moreover, isolation policies were unable to prevent clusters of mutant viruses in Australia.
Facts deduced from these experiences and the characteristics of the new coronavirus can be summarized into three points.
1. Mankind cannot completely contain the sporadic spread of severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 (SARS-CoV-2).
2. Damage due to COVID-19 is dependent on the medical system of a country in terms of maintenance and awareness of the status of its national healthcare system.
3. Acquired immunity formed by seasonal coronaviruses and vaccines affects.
Acquiring herd immunity while minimizing damage is a better strategy than implementing containment with loose measures. Scholars predict that SARS-CoV-2 vaccines will accelerate herd immunity.
Lastly, the Japanese concept of hygiene and long-term maintenance of its medical system warrant evaluation at the international level.
参考資料
1.ロックダウンの中国都市 物不足で噴出した抗議の声、日本経済新聞 2021年1月28日
2.コロナ感染再拡大で中国が対策強化−喉と口、肛門から検体採取し検査、Bloomberg News 2021年1月27日
3.ドイツがロックダウン強化 15キロ以上の移動制限も 朝日新聞 2021年1月6日
4.〈2021年1月30日更新〉フランスにおける新型コロナウイルスの状況、トリコロル・パリ
5.フランス、全土で夜間外出制限を強化 午後6時までに帰宅 BBCニュース1月15日
6.オランダ、23日から夜間外出禁止令を導入
7.厳しい行動制限続くヨーロッパ 反発する若者の動き相次ぐ NHK webニュース1月25日
8.英、イングランドで3度目の都市封鎖 学校は休校 日本経済新聞1月5日
9.英国で死者10万人「冷厳な節目」 長引く規制、不満募る―新型コロナ 時事ドットコムニュース1月25日
10.豪シドニーで感染拡大、制限厳格化へ 新型コロナウイルス BBCニュース12月21日
11.豪、1週間新たな市中感染ゼロ NZからの入国は再度規制 ロイター1月25日
12.変異ウイルス感染、豪ブリスベンがロックダウン 朝日新聞1月8日
13.Danish study suggests local lockdown had no effect on SARS-CoV-2 infection rate Dr. Liji Thomas, MD, Jan 7 2021 News-Medical.Net,
14.「世界最大のロックダウン」はなぜ失敗したのか――コロナ禍と経済危機の二重苦に陥るインド IDE-JETRO 2020年7月
15.外出禁止、除外者に警官暴行 頻発、生活必需品供給に支障―インド 時事ドットコム 2020年3月26日
16.Wordometer Japan
17.緩い「緊急事態宣言」経済損失を昨年4月と比較 毎日新聞2021年1月12日
18.「コロナうつ」患者急増で仏保健当局が警鐘 テレ朝ニュース2020/12/03、
19. SARS-CoV-2 Transmission From People Without COVID-19 Symptoms. Michael A. Johansson, et al JAMA Netw Open. 2021;4(1):e2035057.
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大和田 潔(おおわだ・きよし)
医師
1965年生まれ、福島県立医科大学卒後、東京医科歯科大学神経内科にすすむ。厚労省の日本の医療システム研究に参加し救急病院に勤務の後、東京医科歯科大学大学院にて基礎医学研究を修める。東京医科歯科大学臨床教授を経て、秋葉原駅クリニック院長(現職)。頭痛専門医、神経内科専門医、総合内科専門医、米国内科学会会員、医学博士。著書に『知らずに飲んでいた薬の中身』(祥伝社新書)、共著に『のほほん解剖生理学』(永岡書店)などがある。
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(医師 大和田 潔)