中国のポータルサイトに「日本に対して幻想を抱きすぎてはいけない、現実をはっきりと認識せよ」とする記事が掲載された。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国のポータルサイト・百度に24日、「日本に対して幻想を抱きすぎてはいけない、現実をはっきりと認識せよ」とする記事が掲載された。

 記事は、日本について多くの人が憧れを抱いており、「彼らは日本のアニメ、音楽のほか、画面を通じて理解した日本文化に『洗脳』されるとともに、日本に行ったことがある人から『日本で生活するのはいいぞ』といったアシストを受けてしまう傾向にある」とした。

 そして、日本に対する美しいイメージとして、景色の美しさ、周到なサービス、公衆衛生の徹底ぶり、礼儀正しさ、謙虚さといった点が挙げられ、日本を旅行するとこのようなイメージが強く残り、何度も振り返ることによって「日本で暮らせたら素晴らしいだろうな」という感慨を持つにいたるのだと説明した。

 その上で、実際に日本で住んでみると、必ずしもそのような美しい部分だけではないことが見えてくると指摘。まず、日本では住居を含めて様々なものが小さい、あるいは少ないとし、賃貸物件は広さのわりに家賃が高く、食事も「間違いなくお腹が満たされない」ほど量が少ないのだと伝えた。

 また、短期間の旅行では良い印象を覚えた日本人の礼儀正しさも、実際に生活してみると非常に束縛感がある窮屈なものであると紹介。フランクさに慣れている中国人にとっては、短期間であれば受け入れられるかもしれないが、長い時間いたら耐えられなくなる可能性すらあるのだとし、「街で大声を出して話してはいけないし、鼻歌さえ憚られる。人と会った時にちゃんとあいさつしなければ、白い目で見られる」などと例を挙げて説明している。

 さらに、日本では「集団に合わせる」という見えないルールが社会や職場にあるとも指摘。「わが道を行く」ことが往々にして許されず、我を通せばたちまち孤立し、排除されるため、周囲の雰囲気に自分が合わせ、融合していく精神も日本で生活していく上で大切なのだとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)