「手には当たったが…」 リバプールDF、“ハンド判定基準”に疑問符「常識的に考えてほしい」
リバプールはマンCと1-1ドロー ゴメスがハンドでPK献上もデ・ブライネの失敗に救われる
リバプールは現地時間8日、プレミアリーグ第8節でマンチェスター・シティと対戦し、敵地で1-1と引き分けた。
シティのPK失敗に救われる形となったが、イングランド代表DFジョー・ゴメスはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によるハンド判定に異議を唱えている。
昨季30年ぶりのリーグ優勝を達成したリバプールだが、前回の敵地エティハド・スタジアムでの対決では0-4の惨敗を喫していた。今季のリーグ戦を占う可能性もある最大のライバルとの直接対決では、1-1で迎えた前半39分、右サイドを突破したベルギー代表MFケビン・デ・ブライネが鋭いクロスを放り込む。その際、ゴメスの腕にボールが直撃した。
最初は流されたものの、VARの進言で主審が直接モニターで確認。結果、ペナルティーエリア内でのハンドと判定され、PKを献上することに。しかし、キッカーを務めたデ・ブライネが失敗し、逆転ゴールは免れることになった。
そんななか、英紙「デイリー・ミラー」は「物議を醸すハンド判定にゴメスが反応」と見出しを打ち、試合後のゴメスのコメントを紹介。「手に当たったことに異論はないが、僕はゴールに向かって走っている状況で、デ・ブライネのキックの威力はご存知だろう? 走るうえで自然な動きだったし、手でボールの軌道を変えようとしたわけではない」と軌道を変えるための意図したプレーではなかったと主張している。
さらにゴメスは「カウンターを受けている時に、腕を体の後ろに回して走ることなんてしない。状況を見て、常識的に考えてほしい」とも訴えていた。ハンドのルールは細かな変更が多く、その運用が議論の対象となることも多い。VARの存在によってより厳しくハンドの反則が問われるようになっているなか、今後もその流れは続いていくことになりそうだ。(Football ZONE web編集部)