ネーミングセンスが斬新だと話題になっているアウトドアブランドがある。

まずは、こちらの商品をご覧いただこう。


「POPULAR GUY」とも書いてある(画像は「DOD」公式サイトから)

キャンプ用品などを収納・運搬するためのごく普通のボックスのようだが、その商品名は「ヨクミルヤーツ」。そのまんま過ぎるネーミングが、逆に普通ではないような印象を感じさせる。

このヨクミルヤーツは、アウトドア用品や家具などの企画開発を手掛けるビーズ(大阪府東大阪市)が展開する「DOD」というブランドの製品だ。

ほかの「DOD」製品を見ても、組み立て式の椅子が「スゴイッス」、テント内での寝床として使うキャンプ用マットが「ソトネノキワミ」など、ほとんどの商品名が独特なセンスを感じるものとなっている。

こうしたネーミングについて、ツイッターでは、

「わっかりやすいw」
「ひのきのこんぼうみたいなド直球なネーミングセンスすこですねぇ....」
「ソトネノキワミでダメだったw」

といった反応が寄せられている。

なぜこのような一風変わった名前を付けているのだろうか。Jタウンネットは2020年11月4日、ビーズの担当者に話を聞いた。

商品会議は「大喜利状態に」

取材に応じた「DOD」ブランド広報担当の辻未鷹(つじ・みお)さんは、

「覚えやすく、親しみを持ってもらいやすい名前にしたいという思いで命名しています」

と、独特なネーミングの理由を語った。


極めている......のか?(画像は「DOD」公式サイトから)


どの製品もド直球すぎる名前だ(画像は「DOD」公式サイトから)

変わった製品名は、基本的にはそれぞれの製品の企画担当者が各々で考えているのだという。このほか、「DOD」内のスタッフが集まって名前の案を出し合ったりすることもあるそうで、

「製品名を決めるミーティングでは、大体いつも大喜利状態になりますね」

と、スタッフ側でも楽しんで名前を考えていると明かした。

「これからも皆さんに覚えてもらえやすい名前をつけていきたいと思います」と意気込む辻さん。ツイッターでの反響については、

「『面白いネーミング』といってもスタッフ側としては最早見慣れたものになってしまっているのですが、初めて見る人たちからはやはり新鮮に感じるのかな、と思いました。
また、私たちの製品を見たことをきっかけに『DOD』やアウトドア自体に興味を持ってくれた方もいらっしゃるようで、そこは『狙い通り』といった感じですね」

と話した。