男性の目から寄生虫を取り出す医師(画像は『Daily Star 2020年10月26日付「Stomach-churning moment doctor removes 20 live worms from man’s eyelid」(Image: Newsflash)』のスクリーンショット)

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1年以上前から右目に違和感があった中国の男性の瞼の裏から、約20匹の寄生性線虫が発見された。まるで糸くずのようなその寄生虫は生きており、医師によって1匹ずつ摘出されたという。ゾッとするようなニュースを『ZAKER新闻』などが伝えている。

中国江蘇省にある蘇州市立医院を訪れた60歳のワンさん(仮名)の右瞼の裏から、白くて細長い寄生性線虫約20匹が摘出された。ワンさんは1年以上前から右目に違和感を抱いていたが、眼精疲労だと思い放置していた。

しかしここ最近になって右目に激しい痛みを感じるようになり、同病院の眼科副主任・奚婷氏(Xi Ting)の診察を受けたのだった。検査の結果、ワンさんの右瞼の裏にはかなりの数の寄生性線虫が棲みついていることが判明し、奚医師により手術用ツイーザーで1匹ずつ摘出された。摘まみ出された寄生虫の長さは2センチ弱で、液体の入ったシャーレに入れると身体をくねらせて活発に動いていたようだ。

医師によると、この寄生性線虫の正体は「東洋眼虫」でメマトイと呼ばれるショウジョウバエの仲間が媒介となって感染するという。メマトイは牛や犬などの涙や目ヤニのたんぱく質を餌にしており、一度幼虫が動物の目に入ると15〜20日で成虫となり、成虫は卵を胎内で孵化させて幼虫を産む。そしてこの幼虫が再びメマトイに運ばれて、他の動物に寄生するというサイクルを繰り返す。

なおワンさんは自宅で動物を飼っておらず、「外で定期的に運動しているので、その時に感染したのかもしれない」と話しているという。人間に感染すると最初はほとんど無症状だが、成虫になり動き回るようになると目ヤニ、眼痛、違和感、充血、視力障害などの症状が現われるようだ。ただ東洋眼虫は結膜の奥に潜んでいるので、発見するのが難しいそうだ。

ちなみに昨年11月にはインドで、70歳の男性の右目から約7センチの寄生虫が摘出されており、担当医師は男性が12年前に犬に噛まれたということから、傷口から寄生虫が侵入したことを疑っていた。

画像は『Daily Star 2020年10月26日付「Stomach-churning moment doctor removes 20 live worms from man’s eyelid」(Image: Newsflash)』『ZAKER新闻 2020年10月21日付「慎入!大叔眼睛里藏着近二十条细长小虫」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)