快適な通信速度になったらしいLINEモバイルを2週間使ってみた
2020年7月、通信品質の最適化により、これまで以上に快適に使用できるようになったという「LINEモバイル」。

参考:通信品質の最適化について| LINEモバイル【公式】選ばれる格安スマホ・格安SIM
https://mobile.line.me/support/article/network-calender.html


とはいえ、そもそも格安SIMの通信速度なんて、大手キャリアのそれと比べたら屁のようなもの(筆者の偏見です)。利用料金は大手キャリアの半額以下のものが多く、お得に感じるものの、通信速度に関しては不安を感じる人も多いはず。

筆者が以前使っていた格安SIMは、通信が混雑する12時台や18時台、23時台になると、「通信制限かかっとるんか!?」と疑いたくなるほどの低速になり、よくイライラさせられました。

当時の思い出としては、

●友人がLINEで送ってきたネタ画像が表示されず、テンポ良い会話のラリーが途切れてしまう。
●大事な用事の直前に限って、地図アプリが動かない。

隙間時間の暇つぶしにSNSを開くも、画像やリンク先のページがまったく表示されないなどなど。通信速度の遅さで不便を感じた経験は数えきれません。でもこれらの現象、実は格安SIMあるあるなんですよね。



というのも、多くの格安SIMは、大手キャリア(au・docomo・SoftBank)回線の一部を借りて通信しています。つまり、一度に通信できる量が大手キャリアより少ないのです。

そのため、みんなが同じタイミングでインターネットを使用すると、通信速度が遅くなってしまいます。広い道路なら一度にたくさんの車が通行できるけど、狭い道路だと渋滞が起きてしまうようなものですね。

今回LINEモバイルが行った「最適化」は、この道路幅を広くするような工事のこと。とはいえもともとの通信環境が大手キャリアよりも不利な条件の格安SIM。最適化されたとはいえ、どうせまだまだ「もっさり」なんでしょ?

というわけで今回は、7月の2週間、LINEモバイルを徹底的に使い倒し、その通信速度についてレポートしていきたいと思います。はたして利用者にとって本当に「使える」速度になっているのでしょうか?

いざ、LINEモバイルの速度検証開始

今回使用したSIMは、「音声通話可能+SNS音楽データフリープラン+データ容量6GB」という、月額2,680円のプラン。



なんとこのプラン、LINE・Twitter・Facebook・Instagramの人気SNSに加え、音楽ストリーミングサービス、LINE MUSIC・Spotify・AWAが、データフリー(月々で定められたデータ通信量に換算されない通信)で使用できます。つまり、それらのサービスは通信制限なしで、実質使い放題(※)ということ。

※対象外の機能も一部あります。詳細はこちら


外出先での通信のほとんどはSNSに使っている、かつ通信量節約のため、外で音楽ストリーミングサービス利用を我慢している私にとっては、かなりありがたいプラン。使用感に問題なければLINEモバイルへ変更も視野に入れるレベルです。


▲各アプリで使用するアカウントもすべて登録した


LINEモバイルを本気で使い倒すため、普段使っているスマホのアプリを検証で使ってみる端末(Redmi Note 9s)にインストールしました。それではいよいよ、検証スタート!

休日の通信速度

▲土曜18時ごろ、路上にて目的地への道のりを検索


初日土曜日は、夕方から用事で都内中心部へ。

行き帰りともに、移動ルートの検索にGoogleマップを使用しました。Googleマップは格安SIMだと動作が重くなりがちなアプリですが、地図、経路ともに数秒でストレスなく表示されました。

その後、LINEで画像の送受信、地下鉄内で漫画アプリを使用、深夜にかけてTwitter・Instagramの閲覧とネットサーフィンを楽しむも、まったく不便を感じませんでした。

日曜は一日家にいたので、SNS使用に加えてYouTubeを閲覧(画質設定は「自動」)。最近は、『あつまれどうぶつの森』の動物たちが歌っている動画を、仕事が嫌になったときにボーっと眺めています。

そんなときも、動画の読み込みにかかかる時間はせいぜい2〜3秒。何もストレスなく見ることができました。

休日の使用感まとめ
●通信量の多めな地図アプリも、ストレスなく表示できる
●地下鉄内での漫画アプリの使用もサクサク
●TwitterやInstagram、Webページの閲覧は「早っ!」と感じるほど
●動画も何も問題なく見られる

平日の通信速度

▲昼時の飲食店にて、料理到着までの待ち時間にTwitterを閲覧


さて、続いては平日の検証です。

格安SIMは、平日朝の通勤・通学時間や昼休み、帰宅ラッシュの時間など、皆がスマホを使用する時間帯(ピークタイム)は通信が遅くなる、と言われています。休日2日間は驚くほど不便なく使用できましたが、平日はさすがに「通信が遅い」と感じるタイミングもあるのではないでしょうか!?

月曜は仕事が忙しく、朝と夜にSNS全般を眺めたのみ。火曜は昼12時半に飲食店に行き、注文した料理が届くまでTwitterとインターネットを閲覧。

昼時ということでさすがにこの時間帯は厳しいのでは……という不安をよそに、思った以上にサクサク通信できています。また、夕方にはSNSに加えて動画の閲覧やネットサーフィンなども行いましたが、こちらもほぼスムーズに利用できました。

時折、画像や動画の読み込みに時間がかかることもありましたが、イライラするほどではなく、ページを再度読み込みすれば問題なく使用できることがほとんど。大手キャリアでも電波の悪いところでは通信が不安定になるので、全然許容できるレベルです。

唯一ストレスを感じたのは、友人3人とLINEのビデオ通話をしていたとき。しばらくは受信も送信もとてもスムーズだったものの、ピークタイムに差し掛かる昼12時前に通信が途切れる、という出来事がありました。それ以降何度繋ぎ直しても映像と音声がブツ切れになってしまうので、仕方なくWi-Fiに繋ぎ直しました。

SNS利用や動画閲覧はスムーズに行えるものの、ピークタイムでの大容量の通信はストレスを感じることがあるかもしれない、というのは覚えておいても良さそうです。

平日の使用感まとめ
●ピークタイムでも、SNSの投稿や閲覧、Webページの閲覧などは、ストレスなく使える。
●時折、読み込みに時間がかかることもあるものの、リロードすれば問題なく使用できる。
●ビデオ通話もほぼ問題なくできたが、ピークタイムに差し掛かかると、通信が途切れがちになる。

平日・週末各時間帯における、さまざまなアプリの通信速度



ここからは、週末・平日ともに2周回目に突入。

しかし、ここまで順調に進みすぎているこの検証。ただ自然に使うだけでは何の起伏もないスマホ使用レポートになってしまいそうだったので、ここからは、普段通りの使用に加え、通信の混み合うとされる8時台・12時台・18時台・23時台とそれ以外の時間帯に、いくつかの動作検証をしてみることに。

●LINEで画像送信
●Twitter閲覧、画像投稿
●Instagram閲覧
●画像多めのWebページの閲覧(Google Chromeを使用)
●YouTube動画閲覧(画質設定は「自動」を使用)
●Spotify音楽視聴

超快適(速度のことを考える間もなく通信が完了している)を◎、快適(読み込んでるな、と感じるが、イラつく前に操作が完了している)は○、普通(少し待つが不便はない程度)は△、不便(めっちゃ時間かかる。イライラする)を×として、使い心地を評価しました。

その結果がこちら。




これ表にする必要あったのかな……と思ってしまうほど、「ほとんどの場合において超快適」ということが分かりました。

そうなんです。たまに遅いときがあるけど再読込すれば復活する程度なので、使いにくい時がほぼないと言っていい状態。

ちなみに現在、LINEモバイルとは別に筆者が個人的に使用している格安SIMは、「通信が比較的速く安定している」と定評のあるものです。それと比較すると、LINEモバイルは「使えることは使えるが、そこそこの通信速度」だろうと思っていましたが……結果はまったく違いました。

ええ。LINEモバイル、めちゃくちゃ使えます。

念のため、体感値だけじゃなくツールを使ってスピードテストもしてみましたが、LINEモバイルの通信速度が、筆者が普段使っている格安SIMの倍程度をたたき出すこともザラでした。

▲ピークタイム外にWebサイトやSNSを見たりするときに使うダウンロードの速度が41.04Mbps。筆者が普段使っている格安SIMは平均20Mbps程度なので、これはかなり快適な数値といえる


あえて通信制限状態になってみた

このままでは全然面白くないので、7月30日(木)に高画質で動画閲覧をして毎月のギガを使い切り、あえて最後の2日間は通信制限状態に陥ってみました。

その結果……通信速度は激落ち!

具体的には、


●Web記事などに差し込まれた画像は、表示に15〜20秒くらいかかる。遅くてイライラする。何度読み込んでも表示されず、待つのを諦めた画像もあった。

●漫画アプリはほぼ「まともに読めない」。読みたい作品タイトルを開いても、画像が表示されない、または表示されても数ミリずつしか読み込まない。

●地図アプリも、ほぼ「使用できない」。自宅のWi-Fiや、駅やカフェなどに飛んでいるWi-Fiで道のりを調べてスクリーンショットを撮る方法でしのいだ。

●YouTubeなどの動画閲覧も絶望的。再生開始までに2〜3分待たねばならないし、そのあとも見ていられないほど画質が荒い。一瞬まともな画質になるも、すぐ固まる。

●そもそも起動画面のまま永遠に開かないアプリ多々。

などなど。正直、自宅にWi-Fiがない限り制限によるストレスを相当受けると思います。

ただなんとですね、今回利用したデータフリープラン、データフリー対象のアプリは通信制限下でも通常の速度で使えるとのことで……。

LINEやTwitter、Facebook、InstagramなどのSNSに加え、LINE MUSIC、Spotify、AWAの音楽ストリーミングサービスについては、上述のような「超快適な」速度で使用可能。ギガを使い切ってしまった月も、メッセージのやりとりやSNS閲覧、音楽試聴に不自由することはありません。

通信品質向上の結果は「かなり優秀」

というわけで!

LINEモバイル通信品質向上後の通信速度は、かなり優秀であることが分かりました。欠点がなさすぎて信ぴょう性が薄いかもしれませんが……これが2週間使用した、率直な感想です。

もちろん、通信制限にかかってしまったら、そのときはかなりの不便を感じるとは思います。しかし、そもそもSNSや音楽視聴をメインにスマホを使う人は、よほど無理な使い方をしなければ月々の通信量を使い切ることもないでしょう。万が一超えたとしても、肝心のコミュニケーションに使うアプリは快適な速度で使えます。

料金についても、容量6GBならデータSIMが月1,700円、音声通話SIMが月2,200円、主要SNSと音楽ストリーミングサービスの使い放題はそれにプラス480円と、お財布に優しい価格設定。

こんな方にLINEモバイルはおすすめ!
●スマホの主な使用用途がSNSや音楽視聴の人
●自宅にWi-Fi環境があり、動画の視聴やネットサーフィンは自宅で行う人
●そのうえ、大手キャリアほど強い回線は不要だが、通信費を節約したい人

こうした条件に当てはまる方にとっては、かなりメリットのあるSIMだと感じました。「私のことだ!」と感じた方は、ぜひ一度LINEモバイルの使用を検討してみてはいかがでしょうか。

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(文=坂口ナオ/編集=ノオト)

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