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 21日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、ジャーナリストの青木理氏が南北融和の象徴とされた南北連絡所を爆破した北朝鮮についてコメント。その内容が、一部視聴者から「甘すぎる」と批判されている。

 番組では、北朝鮮が韓国を繰り返し批判した上、金与正氏主導で南北連絡所を爆破したニュースを紹介。司会の関口宏は「青木さん、コロナでもって世界中がこうなっている時に、あの国は何を考えているだろうと私は思っちゃうんだけどね」と憤りを口にする。

 ​>>『サンモニ』青木理氏、横田滋さん死去で「結果的に何も進まなかった」発言に「政権批判に利用するな」と批判<<​​​

 青木氏はこれに対し、「常識では我々考えられないんですけど、ただ南北と米朝やってみたんだけれど、こう進まないっていう苛立ち。かつ今、関口さんがおっしゃった、コロナで中朝が完全に断絶している状態なので、経済的なおそらく相当厳しい状態になってると思うんですよね。だから、それを何とかしたいっていう北朝鮮なりの『求愛』って言ったら、ちょっと言い過ぎかもしれないですけども、苛立ちがあるんだろうなっていう気はしますよね」とコメントし、笑いながら腕を組んだ。

 このコメントに、一部視聴者から「理不尽な暴力を容認している」「あり得ない言動。どう見ても北朝鮮が悪いだろう」「求愛って…。日本の圧力外交を批判し、韓国の融和政策を評価していたのに、いざ韓国が失政すると求愛になるのか?」「どうして北朝鮮を擁護するのかわからない」などと、批判の声が相次ぐ。

 また、青木氏は7日放送の『サンデーモーニング』内で、北朝鮮の拉致被害について安倍政権を「安倍政権の一丁目一番地」「この問題で日朝首脳会談時に強硬な姿勢を取ったっていうことで、当時官房副長官だった安倍さんが一気に政界の階段を駆け上るきっかけになった」「この7年を見てみると、とにかく圧力を掛ければいいんだっていう路線で。最近は今度無条件の話をすると言ってるんだけど、結果的に何も進まなかった」とコメント。

 この件について、5日に亡くなった「元北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」会長・横田滋氏の息子哲也氏から記者会見で、「北朝鮮問題が一丁目一番地で掲げていたのに、何も動いていないじゃないかというような発言を、ここ2、3日のメディアを私も見て耳にしておりますけれど、安倍総理・安倍政権が問題なのではなくて、40年以上も何もしてこなかった政治家や、『北朝鮮なんて拉致などするはずないでしょ』と言ってきたメディアがあったから、ここまで安倍総理・安倍政権が苦しんでいるんです」と批判されている。青木氏は今回の放送で、横田氏のコメントに反論や謝罪をすることはなかったため、「しっかりと説明するべきだ」「横田哲也氏に何か言うことはないのか」という声も出た。

 安倍政権は厳しく批判する青木氏だが、北朝鮮の「南北連絡所爆破」については「求愛」と捉えたようだ。