輪ゴムで犬の去勢をしようとした女(画像は『WGNTV.com 2020年6月16日付「Indiana woman charged after attempting to neuter her dog by herself」』のスクリーンショット)

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「動物病院に連れて行くお金がないから」という理由で、自宅で飼い犬の去勢を試みた62歳の女が逮捕された。犬は去勢後に患部から出血し、命の危険もあったことから動物病院で治療を受けている。『Chicago Tribune』『The Times of Northwest Indiana』などが伝えた。

米インディアナ州ポーター郡ポーテージ在住のキンバリー・オールダム(Kimberly Oldham、62)が今月14日、重罪にあたる動物虐待の容疑で逮捕された。キンバリーは飼い犬のヨークシャーテリアとチワワのミックス犬(3歳)の去勢を輪ゴムを使用して自宅で行い、虐待した疑いがもたれている。

ポーター郡保安官事務所によるとキンバリーは5月25日、近所の住民に「オス犬の去勢は自宅で簡単にできる。睾丸に輪ゴムをきつく巻けば、痛みを感じることもなくそのうちポロリと落ちる」とアドバイスを受け、自宅でその去勢方法を行ったという。

しかし翌日、患部の出血が止まらないのを見て驚いたキンバリーは、飼い犬をホバート動物病院に連れて行き、自宅で去勢したことを告白。獣医は「キンバリーが犬を虐待した疑いがある」として保安官事務所に通報した。

獣医は「一目見て、犬が痛みで喘ぎ、喉が渇いているのが分かった。陰嚢の根元にはデンタルフロスのような紐が巻かれ、酷く傷ついていた。放っておくと命の危険もあったので、当院で適切な去勢手術を行った」と当時を振り返っている。

キンバリーは保安官事務所の調べに対して、「『飼い犬を去勢せず放置している』というクレームが何件もあった。犬を傷つけるつもりなどなく、動物病院で去勢する金がなかっただけだ。近所の住人からアドバイスを受け、犬を腕に抱え、自分で輪ゴムを巻いた」と話しており、虐待については否認しているようだ。

保安官事務所は「キンバリーは非常に動揺し、自分のしたことを後悔しているようだ。犬は動物病院でケアを受けており、現在里親を募集中である」と述べている。

ちなみにこのニュースには、「低所得者用に無償の去勢手術をしてくれる獣医がいるはずよ」「お金がなくて世話ができないのであれば、動物を飼う資格はない」「犬が死ななくて良かった」「アドバイスした近所の人もどうかと思う」「考えただけで痛い」「最初から病院へ行けば良かったのに。高くついたね」「家畜の去勢をゴムでするのは聞いたことがある。でも彼らはプロだからね」といったコメントがあがっている。

画像は『WGNTV.com 2020年6月16日付「Indiana woman charged after attempting to neuter her dog by herself」』『Internewscast 2020年6月18日付「Indiana woman, 62, charged with animal cruelty when she attempted to neuter her dog by herself」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)