渡部不倫に秋田県民が大激怒のワケ「なまはげにしばかれろ」「二度と秋田に来るな」
■怒れる秋田県民「渡部はしったげだじゃぐなおどごだ!」
「しったげだじゃぐなおどごだ!」
秋田県からこんな声が聞こえてくる。方言で「とてもひどい男だ」という意味だ。
6月11日発売の『週刊文春』で、複数の女性との不倫行為が報じられ、芸能活動を自粛しているお笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建。複数女性との乱倫な関係を持ち、六本木ヒルズのトイレを使用していたという話もあり、日本中に衝撃を与えている。
グルメで飲食店に詳しく、クリーンなイメージのあった渡部だけに、そのインパクト壮絶。ネットでは「生理的に無理」「もう二度とテレビで顔を見たくない」など、落胆の声は後を絶たない。所属事務所のプロダクション人力舎は、当面の間渡部が芸能活動を自粛することを発表している。
このニュースに、罪のない人々も涙を見せた。渡部の活動自粛を受けて12日、渡部がMCを務めるJ−WAVEのラジオ番組「GOLD RUSH」に相方の児嶋一哉が代打出演。冒頭では声を詰まらせながら「本当にバカです」と相方の不祥事を謝罪した。
その翌日、13日のバラエティ番組「王様のブランチ」(TBS)でも涙を流す人物が。渡部と一緒にMCを務める佐藤栞里は、冒頭で渡部の不在に際し「今回からこのようなメンバーでお送りすることになってしまいました」と言ったあと、大粒の涙を流した。児島、佐藤が涙したニュースが流れるたびに、「謝るべきは渡部の方だ」とネットでは厳しい言葉が聞かれた。
■「離婚を全否定」けなげに夫を支える佐々木希、女の決意
さて今回、もっとも涙を流したのは、妻の女優・佐々木希ではないだろうか。夫の不祥事を受けて、佐々木は自らのインスタで「この度は、主人の無自覚な行動により多くの方々を不快な気持ちにさせてしまい、大変申し訳ございません」と謝罪。番組の収録の際も「お騒がせしています」と頭を下げて臨んでいるという。
離婚するのか、しないのか。世間の注目が、渦中の夫婦に注がれる中、18日発売の『週刊文春』では、佐々木は「離婚しない」と決断したと報じられた。どんな夫であろうとも、妻としてけなげに支える姿勢を見せている。
そんな佐々木に対しネットでは「離婚しないなんて、佐々木希めっちゃいい女」と賞賛する声や、「渡部のこと許してそう。むしろ女どもを憎んでる」「離婚するかは当人同士で決めればいい。佐々木希は惚れてる感じだから離婚は嫌な気がする」と深読みする声もあった。
■男鹿のなまはげは包丁を研いでいるか
渡部の不貞に対して、特に怒りをあらわにするホットスポットがあった。渡部の妻である佐々木の出身地、秋田県である。
佐々木は同県秋田市で生まれ育った生粋の秋田美人。秋田駅前のファッションビルでスカウトされ芸能界に入り、18歳で上京した。故郷を愛する佐々木は、「あきた美の国大使」に抜擢されたり、「あきた回帰キャンペーン」のCMに出演するなど、同県のイメージアップに大きく貢献している。
秋田県公式サイトにもコメントを寄せ、秋田のいちばん好きなところについて「人が温かいところです。秋田の人は、友達や周りの人に思いやりのある人がいっぱいいると思います」と述べている。
もちろん秋田県内での人気は抜群で、「佐々木希は秋田の誇りだ!」という人も少なくない。それだけに今回の渡部のスキャンダルは、県民にも大きな衝撃と与えている。
ネットの声を見ると、「秋田県民として渡部を許さない」「秋田県民全てを敵にした」「なまはげにしばかれてほしい」「もう秋田の土を踏ませるな」など、怒りはとどまることを知らない。渡部の不貞を、ひとごととは思えないようだ。
秋田駅前を通る男性に、本件について聞いてみると「しこたましょしべな。駅前だば、あるがえねぇ。」<編集部訳:(渡部さんは)とても恥ずかしいでしょうね。もう秋田の駅前を歩くことができないでしょう。>と苦笑いしながら答えてくれた。
また、秋田県出身のマスコミ関係者はこう語る。「東京出身の渡部さんが、ド田舎・秋田のことを話題にしてくれて、テレビなんかでもとりあげてもらえて地元民としてはうれしかったんですよ。彼が気に入っている地元の店も、予約が取れなくなるなど、とても人気が出ていた。せっかくいいイメージもついて、人を呼んでくる力があったのに今回のことはとても残念。お店もイメージダウンになりかねない。そうなったらかわいそうですよね。
ここまで県民からの印象が悪くなってしまっては、渡部さんは数年は秋田を出歩けなくなるかもしれませんね。佐々木希さんは私たち秋田の星です。こんなことにめげずに、これからもがんばってほしい」
■同郷の柳葉敏郎、藤あや子も渡部を気に入っていたが……
昨年、佐々木は同じ秋田県出身の俳優・柳葉敏郎、歌手・藤あや子とともに、トーク番組「僕らの時代」(フジテレビ系)に出演していた。秋田県出身の芸能人を集めて開催した飲み会「秋田県人会」について触れ、「楽しかった」と声を弾ませた3人。郷土愛と絆を確かめたようだ。番組では、佐々木と渡部との結婚に及んだ。
渡部は秋田県をとても好きだったようで、子どもが生まれる前は、年に2度は佐々木と秋田に帰省していたようだ。番組で佐々木は自らの家族観を語り「家族や自分の味方がいるのはいいこと。なんでも相談したり、弱音を吐ける」と語っていた。
共演した柳葉と藤は、渡部についてはとても良い印象を持っていたようだ。「いいやつだな〜」としみじみ語る柳葉に、うんうんとうなずく藤。佐々木もうれしそうに笑顔を見せた。渡部は秋田の飲食店の開拓も欠かさなかったようで、「私の知らない店も知ってる」と藤も驚いた様子だった。
番組で「秋田県をもっとアピールしていきたい」と意気込む3人。不幸にも、この話題で秋田が取り上げられることには、さぞ落胆しているかもしれない。
また「とくダネ!」(フジテレビ系)でMCを務めるキャスターの小倉智昭も秋田出身の重鎮だ。渡部の不倫報道を受けて、番組で「印象が良かっただけに、今やっている仕事にいつ戻れるか、見通しが立たない」と厳しいコメントを出した。
■「希ちゃんを傷つけたら、秋田県人を敵に回すよ」
日本国内、特に秋田県からは絶大な人気を誇る佐々木。結婚した当時の地元紙・秋田魁新報で、放送作家・元祖爆笑王は連載「秋田近くてトーク」でこんなエールをつづっていた。
「渡部に一言。『くれぐれも、不倫や離婚などして希ちゃんを傷つけたら、大変なことになるから覚悟しておいた方がいいよ。秋田県人全員を敵に回すから。だって希ちゃんは秋田県の美の国大使だからね」
怒れる県民たちの怒りを鎮めることはできるのか。騒動の行方を見守りたい。
(プレジデント編集部)