半年程であれば新品と同等の性能や質を維持できる

　エンジンオイルの容量はクルマによってけっこうマチマチ。ところが、カー用品店で見かけるオイルは4リットル缶がレギュラーサイズ。軽自動車用に3リットル缶も売ってたりするが、種類が多く、なおかつ1リットルあたりの価格が一番お買い得なのは、やはり4リットル缶。そのため、オイル交換のたびに、微妙にオイルが余ってしまうことがよくあるが、この余った数百�佞離�イルはどうすればいいのか？

保管しておく

　オイルの缶には「開封後は早めに使用すること」と書かれているが、缶にしっかり蓋をして冷暗所に保管していれば、半年ぐらいは新品と同等の性能・クオリティを維持できるので、次回のオイル交換に使うことはできる。とくにオイルフィルターを交換するときは、300〜400�嬪省�に必要になるので、保管しておいたオイルが役立つことも!?

　また高回転を多用するクルマなら、1000kmで500�佞阿蕕ぅ�イルが消耗しても正常な範囲なので、そうしたクルマの場合、補充用オイルに使える（最近のエコカーのように、高回転をほとんど使わないクルマなら、オイルはほとんど消費されない）。

　ただ、オイルは水分と紫外線が大敵なので、密閉できる容器に入れて、寒暖差の小さい、日の当たらない場所で保存するのが条件。冬場、オイル缶が結露すると、オイルに水分が混じり、劣化が早くなるので要注意。なお、酸化については、オイルには酸化防止剤が入っているので、未使用できちんと密閉された容器で保管すれば基本的に問題ない。

　クルマを2台以上保有している人は、余ったオイルを別のクルマに使うのもOK。数百�嫦碓未覆蕁¬段舛簀甘戮�違うオイルを混ぜたとしても、大丈夫。

混ぜて使う場合も9割程度は一種類のオイルで統一すべき

処分する

　開封後、半年以内に使い道がなかった場合は、もったいない気もするが処分するしかない。

　未使用のオイルといっても、処分の仕方は排油と同じ。カー用品店、ディーラー、ガソリンスタンドなどで引き取ってもらうこと。できればオイル交換のタイミングで、愛車から抜いたオイルと一緒に処分してもらうのが一番。

　もし、友人・知人で、自分のエンジンに入れたいという人がいれば、プレゼントしても構わない（上記の保存方法、保存期間内の場合）。

　ただ、何種類もの余剰オイルを集めて、4リットル近いブレンドオイルにして、1回分のオイル交換に使うというのはおすすめできない。異なるエンジンオイルを混ぜて使う場合でも、9割程度は一種類のオイルで統一し、他のオイルはあくまで補充用として利用すること。