ブレイク女優の登竜門!『人狼ゲーム』シリーズ出演者を振り返り
若手女優の登竜門としても知られる映画『人狼ゲーム』シリーズ。最新作が公開を控えるなか、かつての出演者たちを振り返ってみたい。
映画で繰り広げられる「人狼ゲーム」とは、ある場所に強制的に集められた高校生10名がプレイヤーとなり、あらかじめ定められた「人狼」と「村人」などの役職につき騙し合い、投票で生死を争う殺戮ゲームのこと。川上亮による原作小説をはじめ、コミカライズやアプリゲームもヒットを記録している。これまで映画シリーズでは主人公の女子高校生を演じるキャストが熱い視線を集めていたが、2020年秋公開予定となっている最新作『人狼ゲーム デスゲームの運営人』では、主演を人気俳優の小越勇輝が務め、初めて男性が主人公となることが発表されて話題となった。
2013年に公開された劇場版シリーズ第1作『人狼ゲーム』では、桜庭ななみが主演を務めた。アニメーション映画『サマーウォーズ』でヒロインの声優を担当したほか、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した『最後の忠臣蔵』や、『書道ガールズ!!−わたしたちの甲子園−』での演技でも高い評価を受けた桜庭。『人狼ゲーム』では体当たりの演技で新境地に挑んだ。最近では、連続テレビ小説「スカーレット」で主人公の妹を演じたことも記憶に新しい。
第2弾となる『人狼ゲーム ビーストサイド』(2014)では土屋太鳳が主演に抜てき。その後の作品でも披露することになる体を張った熱演を印象づけ、桜庭とともに同シリーズを若手女優の登竜門へと高めることに貢献した。土屋は同時期に公開された『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』や、ヒロインに起用された連続テレビ小説「まれ」などで一気にトップ女優の座につき、今に続く躍進は周知の通りだ。
続く第3弾『人狼ゲーム クレイジーフォックス』(2015)では、アニメーション映画『思い出のマーニー』で主人公・杏奈の声を務めた高月彩良が主演に迎えられた。恋愛の要素も絡んだ物語が繰り広げられた本作で、新たなヒロインを演じた。高月はその後も少女コミックを原作とした『黒崎くんの言いなりになんてならない』『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』に出演するなど、活躍している。
第4弾『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』(2016)では、特撮ドラマ「烈車戦隊トッキュウジャー」で注目を浴びた小島梨里杏、第5弾『人狼ゲーム ラヴァーズ』(2017)では連続テレビ小説「半分、青い。」や『青夏 きみに恋した30日』などで注目を浴びることになる古畑星夏が主演を務め、話題を呼んだ。
第6弾『人狼ゲーム マッドランド』(2017)では、SUPER☆GiRLSのメンバーだった浅川梨奈が主演に。チェーンソーを武器に敵に挑む奇抜なヒロインを演じた『血まみれスケバンチェーンソーRED』や、ラブコメ漫画を実写化した『かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』など、多彩な演技で存在感を発揮する浅川の熱演がここでも光っている。
第7弾『人狼ゲーム インフェルノ』(2018)の主演は、モデルとしても活躍する武田玲奈。初の連続ドラマとなった同年1月放送の「人狼ゲーム ロストエデン」から引き続いてヒロインを担った。今年は『劇場版 おいしい給食 Final Battle』『踊ってミタ』などに出演しており、今後の活躍にも注目だ。
劇場版の最新作となる『人狼ゲーム デスゲームの運営人』では、初の男性主人公ということに加え、原作の川上が監督を務めてゲームの運営側にスポットが当たるとあり、シリーズの新境地に期待がかかるところ。(編集部・大内啓輔)