延長戦で貴重な2ゴールを奪ったのがジョレンテ(右端)だ。(C) Getty Images

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 現地時間3月11日、チャンピオンズ・リーグ(CL)ラウンド・オブ16の第2レグが行なわれ、欧州王者リバプールが、アトレティコ・マドリーとホームで対戦した。

 敵地での第1レグを0-1で落としたリバプールは開始5分、右サイドからのクロスにMFヴァイナルダムがヘッドで合わせるも、GKオブラクにセーブされる。その後もペースを握るものの、アトレティコの堅守の前に決定機を作り出せない。

 34分には右サイドで粘ってボールをキープしたサラーが中央へ送り込んだボールに、マネがダイレクトで合わせたが、オブラクの正面を突く。

 ようやくネットを揺らしたのは43分だった。チェンバレンの右サイドからの正確なクロスにヴァイナルダムがヘッドで合わせてゴールをこじ開けた。これで、アグリゲートスコアで1-1のタイとする。

 後半は一気に逆転を狙うホームチームが一方的に押し込み、アトレティコが時折カウンターを繰り出す展開が続く。61分にはジョアン・フェリックスのシュートをGKアドリアンが弾いたところをコレアに詰められそうになるも、スペイン守護神が阻止してピンチを防ぐ。

 すると67分、リバプールにビッグチャンスが訪れる。サラーがエリア内で仕掛けて右足でシュート。こぼれ球をロバートソンがヘッドで押し込おうとしたが、シュートはバーに阻まれる。その3分後にもアレクサンダー=アーノルドの惜しいミドルを放つなど、攻勢を強める。86分にはドリブルで3人をかわしたサラーが左足でシュートを放つも、枠を大きく外してしまう。

 試合は延長戦に突入。94分、ヴァイナルダムのクロスをフィルミーノがヘッド。一度はポストに弾かれたが跳ね返りを押し込み、追加点を奪取。この試合2-0、トータルスコアで2-1とついに逆転に成功する。

 しかし、試合はまだ終わっていなかった。97分、GKアドリアンのフィードのミスがJ・フェリックスに渡り、ジョレンテにパス。途中出場のMFが狙い澄ましたシュートを突き刺し、貴重なアウェーゴールをゲットする。

 これでトータルスコア2-2、アウェーゴールの差で再びリードしたアトレティコは、さらに105分、再びジョレンテがネットを揺らしてリードを広げる。

 これで2点が必要になったリバプールは、延長後半からヴァイナルダムとヘンダーソンに代えて、オリギとファビーニョ、113分にはフォルミーノを下げて南野拓実を投入。リバプールでのCLデビューを飾った南野が好クロスを供給するなど、最後まで猛攻を仕掛けたが、ゴール前を固めるアウェーチームの堅牢を崩せず。逆に終了間際にモラタにダメ押し弾を食らい、万事休した。

 結局、この試合は2-3、トータルスコア2-4でアトレティコに屈したリバプール。連覇の夢があっさり潰えたのだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部